プレスリリース要約
総合防災大手のヤマトプロテックが、従来の泡消火の常識を覆す新型システムを開発しました。燃料火災に対して「20秒以下」という驚異的なスピード消火を実現。さらに、世界的に規制が進むフッ素系薬剤を使用しない環境配慮型という、次世代の産業防衛のスタンダードを提示しています。
今回発表された「新型泡噴霧消火システム」は、独自構造の消火ヘッドにより、泡の「拡散性」と「直進性」を両立させた点が最大の特徴です。従来の設備では、泡を弧状に散布するため燃料の液面に広がるまで時間がかかるという課題がありました。本技術は、特許出願中の独自構造によって泡をターゲットへ素早く到達させ、燃料流出を伴う厳しい条件下での消火試験において、起動から20秒以内という短時間での消火能力を実証しました。
消火メカニズムにも工夫があり、従来の窒息・冷却効果に加え、泡が燃料表面を物理的に押し流す「除去効果」を付加しています。システム全体としては、ポンプを必要としない窒素ガス加圧方式を採用。ユニット化が可能なため、危険物倉庫や化学工場、製造ラインなど、既存設備への導入や限られたスペースへの設置も容易です。また、主成分に炭化水素系界面活性剤を用いた非フッ素系泡消火薬剤に対応しており、環境規制への適合性も確保されています。


Journalポイント
実はこれ、単に泡をかけるだけでなく、物理的に火元を 押し流して消す という新発想を取り入れているんです。
え、そうなんですか? 泡消火って、ただ火を覆って空気を遮断するだけだと思っていました。
実は今、燃料が流出するような大規模火災では、泡が液面全体に広がるまでの タイムラグ が最大の被害拡大要因になっていて。
でも、それってもともと泡の量を増やせば解決できる問題じゃないんですか?
量よりも「速さ」と「勢い」が重要なんです。この新型ヘッドは 直進性 を高めることで、20秒以内という驚異的なスピード消火を可能にしました。
なるほど!じゃあ、これまでの設備よりも初期消火の成功率が格段に上がるってことですか?
その通りです。しかも、大規模なポンプなしで動く 窒素ガス加圧方式 を採用しているので、既存の建物にも導入しやすいんですよ。
最近よく聞く PFAS への対応という面でも、この技術は注目されるんでしょうか?
PFAS というのは、環境への残留性が懸念されている有機フッ素化合物の総称のことで、このシステムはそれを含まない薬剤に完全対応しています。
性能向上と環境規制への対応を同時にクリアしているんですね。非常に勉強になりました!


