プレスリリース要約
ニッセイ・キャピタルが、沖縄科学技術大学院大学(OIST)発のスタートアップ、Qubitcoreに出資しました。同社は「誤り耐性型汎用量子コンピュータ」の実現に向け、独自の光接続技術で計算能力の限界突破を目指しており、複雑な社会課題の解決を加速させる存在として期待されています。
ニッセイ・キャピタルは、同社の「サステナビリティ課題解決ファンド1号」を通じて、Qubitcoreへの出資を実行しました。Qubitcoreは2024年7月に設立されたディープテック企業で、**イオントラップ方式**による誤り耐性型汎用量子コンピュータ(FTQC)の開発を推進しています。本ファンドは脱炭素や健康長寿など、SDGsに貢献する技術を持つスタートアップを対象としており、1社あたり最大1億円程度の投資を行っています。
量子コンピュータの実用化には、計算中のエラーを訂正する「誤り耐性」が不可欠ですが、そのためには膨大な数の予備ビットが必要となります。Qubitcoreは、複数の装置を光ネットワークでつなぐ「光接続インターフェース技術」を開発。これにより、単一ハードウェアの物理的限界を超え、計算基盤を拡張できる**スケーラブル**なアーキテクチャの構築を目指しています。このアプローチにより、創薬や新素材開発における計算時間を劇的に短縮する狙いです。
Journalポイント
実はこれ、複数の量子コンピュータを 光で連結 して、あたかも一つの巨大なマシンとして動かそうという挑戦なんです。
え、そうなんですか? 量子コンピュータって、一台の大きな機械の中ですべて完結させるものだと思っていました。
実は今、一台のチップに詰め込める量子ビットの数には物理的な限界があって、エラー訂正 に必要な数には到底足りないという課題があるんです。
エラー訂正というのは、計算中に発生する間違いを直す仕組みのことで、実用化には絶対に欠かせない機能なんですよね。
その通りです。Qubitcoreは イオントラップ という方式を使い、光ネットワークで装置間を繋ぐことで、数万、数十万というビット数を確保しようとしています。
なるほど!じゃあ、将来的に必要な計算パワーに合わせて、後からユニットを増設していくようなこともできるんですか?
まさにその通りです。この スケーラビリティ こそが同社の強みで、将来的には数千億円規模の市場とされる創薬や材料開発の現場を支えるインフラになります。
他の会社も似たようなことしてるんですか? GoogleやIBMといった大手も参入している分野ですよね。
実は業界全体が、単体性能の追求から モジュール化 して繋ぐ方向へシフトしつつあります。その中で日本発の技術がどう食い込むかが注目されています。
日本のスタートアップが世界的な難題に挑んでいるのは熱いですね。勉強になりました!

