プレスリリース要約
博報堂と東京科学大学は、不確実な時代に「善き未来」を自ら描き、社会を動かす「ビジョン構想・推進人材」の育成で連携を開始しました。広告会社が培った生活者発想の「未来洞察」と大学の高度な専門知を融合させ、企業を巻き込んだ新たなイノベーションエコシステムの構築を目指します。
博報堂の「未来洞察プロジェクト」と東京科学大学の研究・イノベーション本部は、連携覚書を締結しました。本取り組みは、同大学が2025年4月より導入した研究体制「Visionary Initiatives(VI)」と、博報堂が25年以上にわたり100社以上に提供してきた、社会の兆しから非連続な未来シナリオを描く独自の「未来洞察」手法を掛け合わせるものです。単なる予測にとどまらず、国内外の多様なステークホルダーとビジョンを共有し、共鳴を通じて社会実装を推進できるリーダーの輩出に注力します。
第一弾として、株式会社IHIをパートナーに迎えた共創プログラムを実施しました。3社のメンバー21名が参加し、AIがインフラ化した2050年の安心・安全な社会像を「AI-Powered Resilient Society 2050」として策定。この成果は「未来洞察 Resonance Report #2」として公開されており、6つの未来社会ビジョンとともに、人々の心が共鳴するビジョンづくりの具体的なヒントがまとめられています。科学技術のロードマップと生活者視点の融合を、実際の事業構想に活かす試みです。


Journalポイント
実はこれ、単なる教育プログラムではなく、産学連携のあり方を根本から変える試みなんです。
え、そうなんですか?大学と企業が組むのって、よくある共同研究とは違うんですか?
実は今、優れた技術はあっても「それをどう社会に役立てるか」という出口のビジョンが描けないという課題があって。
でも、それってもともと企業の企画部門が考える仕事じゃないんですか?
未来洞察というのは、過去のデータの延長ではなく、不確実な変化の兆しを捉えて複数の未来シナリオを描く手法のことです。たとえば今回は2050年のAI社会を具体的に描き出しました。
なるほど!じゃあ、単に予測するだけでなく、自ら「こうありたい」と旗を立てるってことですか?
その通りです。理想の未来から逆算して、今やるべき研究や事業を特定していくバックキャスティングという思考法を、組織を超えたチームで実践しているのが特徴です。
他の会社も似たようなことしてるんですか?
実は業界全体が、単なるモノづくりから社会価値の創造へとシフトしており、こうした「ビジョンを構築する力」への投資が急速に増えています。
なるほど、技術をビジネスに変えるための「物語」を作るプロを育てているわけですね。勉強になりました!

