プレスリリース要約
JOGMECは、令和8年度の地熱発電資源量調査事業として新たに6件を採択しました。天候に左右されない「ベースロード電源」として期待される地熱発電ですが、地下資源ゆえの開発リスクが障壁となっています。本事業は公的支援によりそのリスクを軽減し、国内エネルギーの安定供給を加速させる狙いがあります。
独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、2026年2月から3月にかけて実施した「令和8年度地熱発電の資源量調査事業費助成金交付事業」の第1回公募結果を発表しました。厳正な審査の結果、地熱資源の把握や地下構造解明を目指す計6件のプロジェクトが採択されました。本事業は、地熱資源開発事業者や地元の関係法人が行う地表調査や坑井掘削に必要な経費の一部を助成するものです。
地熱発電は、季節や天候を問わず年間を通じて安定した発電が可能な「ベースロード電源」として、再生可能エネルギー導入拡大の鍵を握っています。しかし、地下深くに存在する資源を正確に捉えるには高度な技術と多額の調査費用が必要であり、この「開発リスク」が民間参入の大きな壁となってきました。JOGMECは助成金を通じてこの初期コストを補填し、岩手県や熊本県、北海道などで既に複数の発電所稼働を実現させています。
Journalポイント
実はこれ、日本のエネルギー自給率を底上げするための「宝探し」を国が支援する仕組みなんです。
宝探しですか?地熱発電って、温泉地とかで勝手に湧き出ているイメージでしたが、違うんですか?
実は今、発電に使えるほどの高温・高圧な地熱資源を見つけるのは非常に難易度が高いという課題があって、莫大な調査費がかかるんです。
でも、それってもともと日本は火山大国だから、どこでも掘れば出てくるんじゃないんですか?
たとえば、1本数億円する井戸を掘っても、期待通りの蒸気が出ないリスクがあります。数字で言うと、開発成功までには10年以上の歳月がかかることも珍しくありません。
なるほど!じゃあ、その「失敗するかもしれないコスト」を助成金でカバーしてくれるってことですか?
助成金というのは、特定の事業を支援するために国から交付される資金のことで、これによって開発リスクを国が分担し、民間企業が挑戦しやすい環境を整えているんです。
地熱はベースロード電源として期待されているそうですが、太陽光などとは何が違うんですか?
ベースロード電源というのは、季節や天候に左右されず24時間安定して発電できる電源のことで、地熱はまさに純国産の安定電源として業界全体で注目されています。
なるほど、24時間安定して動くのは心強いですね。勉強になりました!


