プレスリリース要約
パルシステム生活協同組合連合会は、インドネシアで『エコシュリンプ』の生産・加工現場を消費者と生産者が共に監査する『公開確認会』を18年ぶりに現地開催しました。25年間にわたり独自の二者認証システムを維持し、環境保全と品質担保を両立させるこの取り組みは、持続可能なサプライチェーン構築の先進事例として注目されます。
パルシステム生活協同組合連合会は、2026年4月14日から19日にかけて、インドネシア東ジャワ州のオルター・トレード・インドネシア社(ATINA)にて、消費者と生産者が共に生産方法や品質管理基準を監査する『公開確認会』を開催しました。現地での開催は2008年以来、18年ぶりとなります。今回の視察では、パルシステムの利用者と監査人が、主力商品である『エコシュリンプ』の養殖・加工現場を直接訪問しました。人工餌や化学薬品を使用せず、自然の地形や生態系を活かす伝統的な『粗放養殖』の現場や、マングローブの植林活動、加工施設における徹底した品質管理体制を多角的に確認しました。
対象となった『エコシュリンプ』は、パルシステムが1999年から四半世紀にわたり取り扱う代表的な国際産直商品です。今回の公開確認会では、スラウェシ島ピンランとジャワ島シドアルジョの養殖池を巡り、150年の歴史を持つ竹製の漁具を用いた収穫風景などを視察しました。また、ATINAが地域で実施している計13万本規模のマングローブ植林活動など、環境保全と産業を両立させる仕組みへの理解を深めました。消費者と生産者が直接対話を行い、信頼関係に基づいて生産背景の透明性を担保するこのシステムは、独自の価値を持つサステナブルな調達モデルとして機能しています。


Journalポイント
実はこれ、単なる品質チェックではなく、消費者と生産者が信頼でつながる 『コミュニティ型の調達モデル』 なんです。25年も続いているのがその証拠ですね。
え、消費者がわざわざ海外の養殖場まで行くんですか?それってコストも時間もかかりそうですけど、そこまでやるメリットって何ですか?
最大のメリットは 『圧倒的な透明性』 です。近年、企業の社会的責任や ESG(環境・社会・ガバナンス)への対応が厳しく問われていますが、現地を直接見ることで偽りのないサステナブルな関係が証明されます。
ESG というのは環境や社会への配慮のことですね。でも、それってもともと現地の生産者が自主的にやればいいことじゃないんですか?
ESGというのは環境、社会、ガバナンスの頭文字で、企業の持続可能性を測る指標のことです。現地任せにせず、日本の消費者が寄付や購入を通じて現地の復興や マングローブ再生 を支援し、共に価値を創るからこそ関係が続くのです。
なるほど、一方的な監査ではなく『お互い様』の精神なんですね。具体的にどんな成果が出ているんですか?
たとえば、2022年の洪水被害の際、日本の利用者の寄付で贈られた中古ショベルカーや稚エビが、現地の復興を支えました。また、累計 13万本ものマングローブ植林 が進み、自然の生態系を守る伝統的な粗放養殖が今も継続できています。
素晴らしいですね!ということは、消費者が商品を買うこと自体が、現地の環境や社会を守る投資になっているということですか?
まさにその通りです。消費者が『買う』という選択を通じて、現地の社会課題解決に直接関与できる仕組みをデザインしています。これこそが、現代のビジネスに求められる 『エシカル消費』 の理想形と言えますね。
他の食品メーカーや流通企業も、このような独自の二者認証や直接的な監査システムを導入し始めているのでしょうか?
はい、サプライチェーンの トレーサビリティ(追跡可能性)確保に向けて、独自の基準を設ける企業が増えています。従来の第三者認証だけに依存せず、自社で直接現場とつながることで、他社との差別化やブランド価値の向上を図る動きが活発化しています。
なるほど、信頼をベースにしたサプライチェーン調達がこれからの企業の競争力になるのですね。とても勉強になりました!

パルシステム生活協同組合連合会
- 代表
- 渋澤温之
- 所在地
- 東京都新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿
- URL
- www.pal-system.co.jp
