プレスリリース要約
学校法人服部学園(OCHABI)は、創立70周年を機に創造性教育の再定義を発表しました。美術予備校業界で常態化している「合格者数の公表」を本年度から廃止し、数値による比較競争から離脱。建学の精神である「アートをリベラルアーツへ」に立ち返り、現代ビジネスにも不可欠な「問いを立てる力」の育成に注力します。
学校法人服部学園は、傘下の「御茶の水美術学院」において合格者数の公表を全面的に廃止することを決定しました。美術系予備校業界では合格実績の誇示や価格競争が激化していますが、同法人はこれを「教育を歪める原因」と捉え、数値目標による比較競争の枠組みから脱却します。進学を単なる難関校への到達ではなく、自ら選んだ道に進む多様な価値観の体現として再定義する方針です。創立者である生物学者の服部廣太郎と人権活動家の服部親行が掲げた「よく観ましょう」という原点に立ち返り、数値評価に頼らない教育の本質を追求します。
今回の改革では、3つの教育機関でそれぞれ方針を再定義します。「御茶の水美術学院」では受験指導をリベラルアーツ教育へとシフトし、「御茶の水美術専門学校」では持続可能な社会を目指す課題解決型学習(PBL)を強化。「アートジム」では、すべての世代に開かれた生涯教育の場として個人の価値創造を支援します。同法人は「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」や「ジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(J-CEP)」にも参画し、社会課題解決と教育の統合を進めます。


Journalポイント
実はこれ、教育業界における「脱・スペック競争」の極めて大胆な先行事例なんです。他社と比較される指標を自ら手放すという決断ですね。
え、そうなんですか?美術予備校が合格実績を出さないなんて、受験生集めやビジネスの面でかなり不利になりそうですけど……。
実は今、美術教育の現場では、技術の習得や進学実績といった数値ばかりが重視され、本来最も重要な「創造のプロセス」が評価されにくくなっているという業界全体の課題があるんです。
でも、それってもともと大学に合格するための予備校なわけですから、実績で選ばれるのは当然のことじゃないんですか?
たとえば、現代の大学入試では「総合型選抜」の比重が高まっています。これはペーパーテストの点数だけでなく、受験生が自ら「問い」を立て、どう考えたかというプロセスを見る試験です。つまり、時代の方が「数値化できない人間力」を求め始めているんですよ。
なるほど!単なる受験対策ではなく、社会に出てからも役立つ本質的な力を育てる教育へシフトするということですね?それって具体的にはどうやって学ぶのですか?
専門学校では、実社会の課題に直接アプローチする「PBL」を取り入れます。例えば、企業と連携してサーキュラーエコノミーの実現を目指すなど、ビジネスの現場に近い形で学びます。
PBLって最近ビジネスや教育の現場でよく耳にしますね。これは具体的にどういった学習方法なのでしょうか?
PBLというのは課題解決型学習のことで、学生が自ら社会のリアルな課題を見つけ、解決策を実践的に探る学習方法です。実は教育業界全体が、単なる知識の詰め込みからリベラルアーツや創造性の育成へシフトしつつあり、同校はその先頭に立って競争の枠組みを変えようとしています。
目先の数値競争からあえて降りることで、独自の価値を際立たせる。これはビジネスの戦略としても非常に勉強になりました!

学校法人服部学園
- 代表
- 服部 元
- 所在地
- 東京都千代田区神田駿河台2-3
- URL
- www.ochabi.ac.jp
