プレスリリース要約
茨城県で福祉事業を展開する社会福祉法人征峯会は、設立40周年を機に、独自の新人研修制度による成果を発表しました。「心理学×ICT」を掛け合わせた7日間のプログラムにより、深刻な人材不足に悩む福祉業界において、2025年度の採用活動で200名以上のエントリーを獲得し、20名の新スタッフの育成に成功しています。
社会福祉法人征峯会(茨城県筑西市)は、高齢・障がい・児童福祉を展開する「しらとりウェルフェアグループ」の運営母体です。同法人は、福祉業界の深刻な課題である人材不足や早期離職を解決するため、3年前から入職直後の7日間にわたる独自の集合型新人研修を実施しています。2025年度の採用活動では200名を超えるエントリーを集め、選考を経て採用された20名の新入スタッフがこの研修を修了し、現場へと配属されました。配属前の「助走期間」を設けることで、業務への不安を解消し、プロとしての自覚を促す仕組みを確立しています。
この研修の最大の特徴は、「ビジネス選択理論心理学」と「ICTによる業務効率化」の2つを掛け合わせたカリキュラムにあります。選択理論心理学を取り入れることで、人間関係のストレスを軽減するセルフコントロール術を学び、メンタル面での基盤を整えます。同時に、見守り支援システム「眠りスキャン」などのデジタルツールを活用したIT研修を行い、現場の業務負担を軽減する手法を習得します。この2つの相乗効果により、スタッフが「時間」と「心」のゆとりを持ち、利用者への質の高いケアに集中できる環境をつくり出しています。


Journalポイント
実はこれ、単なる業務研修ではなく、選択理論心理学という科学的アプローチを組織の共通言語にしている点がユニークなんです。
心理学を福祉の現場に導入するんですか?それって具体的にどういう効果があるんでしょう。
福祉の現場では人間関係のストレスが離職の大きな原因になります。そこで「他人は変えられないが、自分の行動は変えられる」という心理学の考え方を学び、良好な関係を築くスキルを身につけるのです。
なるほど。でも、心の持ち方を変えるだけでは、現場の忙しさ自体は解決しないのでは?
おっしゃる通りです。だからこそ、もう一つの柱である見守り支援システムなどの「ICT」を活用した業務効率化がセットになっているんです。
なるほど!現場のICTやDXが進むことで、心理学を実践する「ゆとり」が生まれるわけですね。
ICTやDXというのは、情報通信技術やデジタル技術を使って業務の効率化や組織の変革を行うことです。征峯会では、デジタル化で生まれた「時間と心のゆとり」があるからこそ、心理学の学びを現場で実践し、お互いを尊重し合えるチームをつくれると提唱しています。
地方の福祉法人でこれほど先進的な研修や採用実績が出ているのは驚きです。他の業界でも応用できそうですね。
そうですね。業界全体が人材獲得競争にシフトする中、単に給与を上げるだけでなく、「心理的な安全性」と「働きやすさ」を仕組みとして提供することが、これからの採用と定着のスタンダードになりつつあります。
精神論に頼らず、仕組みで人を育てるアプローチの重要性がよく分かりました。


