プレスリリース要約

シミュレーション大手のdSPACEは、SILおよびHIL環境におけるテスト自動化を簡素化するPythonベースの「Test Automation SDK」を発表しました。AIを活用したテスト自動化を視野に入れ、オープンソースとして開発。自動車や航空宇宙など、複雑なソフトウェア検証が求められる製造業の注目を集めています。

dSPACEが発表した「Test Automation SDK」は、ソフトウェアシミュレーション(SIL)と実機を組み合わせたシミュレーション(HIL)の両環境において、Pythonを用いたテスト自動化を容易にする開発キットです。従来、環境ごとに異なるツールやインターフェースを使い分ける必要がありましたが、本SDKにより開発者は使い慣れたPythonスクリプトで一貫したテストケースを作成・実行できるようになります。さらに、オープンソースとして提供されるため、ユーザーやパートナー企業が開発プロセスに参画し、柔軟なカスタマイズや機能追加が行える点も大きな特徴です。

このSDKは、pytestやRobot Frameworkなどの既存のPythonテストフレームワークに加え、Visual Studio CodeやGitなどの一般的な開発ツールとシームレスに統合できます。これにより、エンジニアは新たなツールの学習コストを抑えつつ、高度な自動テストを構築可能です。対象となる産業は、自動運転や電動化が進む自動車分野をはじめ、建機、農業、航空宇宙、防衛など、高い安全基準と複雑なソフトウェア検証が求められる広範な領域に及びます。

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Journalポイント

編集部

実はこれ、単にテストを自動化するだけでなく、最近話題の 生成AI を使ったテストコード作成とも抜群に相性が良い設計になっているんです。

えっ、AIがテストを作ってくれるんですか?そもそも SILHIL って具体的にどういうテストなんですか?

読者
編集部

SILというのはソフトウェア単体での仮想シミュレーションのことで、HILというのは実際の電子制御ユニットなどのハードウェアを組み合わせたリアルタイムテストのことです。実は今、車載ソフトが複雑になりすぎて、シミュレーションから実機テストへ移行する際のテストの書き直しが、開発現場の大きな負担になっていたという課題があるんです。

なるほど。でも、それってこれまでの開発ツールや SDK では対応できなかったんですか?

読者
編集部

SDKというのはソフトウェア開発キットのことで、開発に必要なツールやプログラムがセットになったもののことです。これまでは環境ごとに専用のツールを使うのが一般的で、互換性が低かったんです。今回の新SDKでは、すべてを汎用的な Python で記述できるようにしたため、同じテストコードをSILでもHILでもそのまま再利用できるようになりました。

そうか、Pythonなら書きやすいですしね!ということは、テストの作成を AI アシスタントに手伝ってもらうことも簡単になるんですか?

読者
編集部

AIというのは人工知能のことで、ここではコード生成AIなどを指します。今回のSDKは複雑な API をシンプルに抽象化しているため、AIがテストコードを理解しやすく、生成しやすいんです。開発者はAIに指示を出すだけで、複雑なテストの多くを自動作成できるようになります。

他社や他の業界でも、こういうPythonやオープンソースを使った標準化の流れは進んでいるんですか?

読者
編集部

はい、自動車や航空宇宙といったミッションクリティカルな業界全体が、特定のツールに依存しない『オープンな標準化』へシフトしています。自社独自のクローズドな仕組みから、広く使われる オープンソース を活用して、開発スピードを上げる動きが主流になってきています。

なるほど、業界全体で効率化を急ぐ中でのオープンソース化なんですね。とても勉強になりました!

読者
dSPACE Japan株式会社 ニュース要点の図解

dSPACE Japan株式会社

代表
宮野隆
所在地
東京都品川区北品川4-7-35 御殿山トラストタワー10F
URL
www.dspace.com/ja/jpn/home.cfm

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