プレスリリース要約
クラウド人事労務ソフト大手のSmartHRが、クラウドシフト管理「らくしふ」を運営するクロスビットの完全子会社化を発表しました。人事労務から勤怠、そして現場のシフト管理までをシームレスに統合することで、労働力不足に悩む現場の生産性向上と、データに基づく本質的な人的資本経営の実現を目指します。
株式会社SmartHRは2026年5月7日、クラウドシフト管理サービス「らくしふ」を展開する株式会社クロスビットの全株式を取得し、グループ会社化したことを明らかにしました。SmartHRはこれまで、人事労務の効率化を中心に、勤怠管理や給与計算、タレントマネジメントなどの領域へ機能を拡張してきました。今回の買収により、現場のオペレーションに深く関わるシフト管理機能をポートフォリオに加えることで、バックオフィス業務のさらなる統合と、従業員データの一元管理による組織運営の高度化を強力に推進する構えです。
グループ傘下となるクロスビットが運営する「らくしふ」は、LINEを活用した高い操作性と、大規模組織の複雑なシフト要件に対応する管理機能を備えたクラウドシフト管理サービスです。飲食業や小売業、サービス業などの多拠点展開企業を中心に導入が進んでおり、累計登録ユーザー数は120万人を突破しています。SmartHRは「らくしふ」とのプロダクト連携を早期に実現し、現場のシフト登録からバックオフィスの勤怠実績管理、給与計算までを一つのプラットフォーム上で淀みなくつなぐ「一気通貫の体験」の提供を目指します。
Journalポイント
実は今回の買収、単なる便利な機能追加にとどまらず、SmartHRが『プラットフォーム戦略』を本格化させていく上での極めて重要な一手なんです。
え、そうなんですか?使いやすいシフト管理ツールをグループに取り込んで、自社のメニューを一つ増やしただけだと思っていました。
実は今、多くの企業が様々なツールを導入した結果、データが各システムに散らばって連携の手間が増えるという『個別最適の限界』に直面しているんです。今回の買収はそれを根本から解決するためのものです。
でも、システム同士の連携であれば、もともとAPIなどを使ってデータをつなぎ合わせれば解決できる話ではないんですか?
APIとはシステム同士を接続する仕組みのことで、SaaSはネット経由で利用するソフトのことです。確かに連携は可能ですが、入力の手間を完全に排除し、データのズレを防ぐには、同じプラットフォーム内でデータがシームレスに循環する『一気通貫の体験』が最も理想的なんです。
なるほど、中途半端な連携ではなく、一つのシステムとして溶け込んでいる方が使いやすいのですね。具体的にはどんな変化が起きるのでしょう?
たとえば、らくしふで作成したシフトデータが自動的にSmartHRの勤怠管理に反映され、そのまま給与計算まで手作業なしで直結するようになります。これにより、全国に多店舗展開する飲食・小売業などでの転記ミスや確認の手間がほぼゼロになります。
シフトと勤怠、給与がすべて自動でつながるのは画期的ですね。SmartHRは今後もこのようなM&Aを積極的に行っていく予定なのでしょうか?
M&Aとは企業の合併や買収のことです。同社は今後も自社開発だけにこだわらず、積極的な買収を通じて事業ポートフォリオを拡大する方針を示しています。既存の枠にとどまらず、働く人を支える総合的なインフラを目指していくようです。
自社だけで作ろうとせず、優れたサービスを統合してスピード感を持って成長していくわけですね。今後の展開がとても楽しみです!

株式会社SmartHR
- 代表
- 芹澤雅人
- 所在地
- 東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー
- URL
- smarthr.co.jp
