プレスリリース要約
HEROZ株式会社は、2026年5月に開催された「第36回世界コンピュータ将棋選手権」において、同社エンジニアが開発した将棋AI「氷彗」が優勝、「dlshogi」が3位に入賞したと発表しました。世界最高峰の舞台で異なる2つの自社開発AIが上位を占めたことは、同社の極めて高い技術力を示すものとして注目されています。
本大会はコンピュータ将棋協会が年1回開催する、将棋ソフトの実力向上を目的とした世界最高峰の選手権です。今回優勝した「氷彗(ひすい)」は、深層学習(ディープラーニング)をはじめとする先進的なAI技術を応用し、膨大な対局データを学習することで高度な判断力と読みの精度を実現しました。また、3位に入賞した「dlshogi」は、深層学習を将棋AIに本格的に導入した先駆的なプログラムとして、国内外のAI研究者から高い注目を集めているソフトです。異なるアプローチの2つのAIが同時に上位入賞を果たしたことで、同社が長年培ってきた学習・推論技術の高さが証明されました。
HEROZはこの技術を一般の将棋ファンやプロの研究に還元しています。大会で使用された最新のAIモデルや定跡は、同社が提供する将棋AI解析システム「棋神アナリティクス」に近日中に追加される予定です。さらに、累計会員数800万人を超えるオンライン対戦プラットフォーム「将棋ウォーズ」とも連携しており、ユーザーは対局後にボタン一つで「氷彗」や「dlshogi」を用いた高度な形勢解析を行うことができます。このように、最先端のAI競技で培った知見を、即座に自社サービスの実用的な機能として社会実装する体制が構築されています。
Journalポイント
実はこれ、単なるゲームの大会ではなく、世界中の天才エンジニアたちが最先端のディープラーニング技術の限界に挑む、壮大な実験場での勝利なんです。
え、そうなんですか?将棋AIって昔から強いイメージがありましたけど、今でもそんなに進化し続けているんですね。
実は今、産業界全体で「より少ないリソースで、いかに高速かつ正確な推論を行うか」という共通の課題があります。将棋という極限の環境は、そのAIモデルの効率性を検証するのに最も適した舞台なんです。
ゲームのルールの中だけで通用する、特殊な強さというわけではないんですね。
そうなんです。例えば今回3位の「dlshogi」が用いる技術は、画像認識や自然言語処理の基礎技術と深く繋がっています。実際、彼らはこの知見を活かして、オフィス向けの生成AI SaaSなども開発しているんですよ。
なるほど!将棋AIの「先を読む力」を、そのSaaSを通じてビジネスの需要予測や意思決定の支援に応用できるということですか?
SaaSというのは、インターネット経由で必要なソフトウェア機能を利用するサービス形態のことで、まさにその通りなんです。将棋の膨大な選択肢から最適解を導く技術は、ビジネスにおける複雑なデータ分析や戦略立案の自動化にそのまま直結しているんですよ。
他の会社も似たようなことしてるんですか?ゲームAIをビジネスに転用する動きについて知りたいです。
実は業界全体が、ゲームなどのシミュレーション環境でAIを極限まで鍛え、それを現実世界の物流最適化や金融取引などの高度な意思決定領域へシフトさせていく流れにあります。HEROZはその最先端を走っていると言えますね。
将棋AIの進化が、私たちのビジネスや生活の裏側にも繋がっているんですね。とても勉強になりました!


