プレスリリース要約
株式会社ベリサーブは、関西テレビソフトウェアが推進する総務省採択事業において、インターネット接続困難な災害時を想定した新たな情報配信基盤の安全性評価を実施しました。放送波を活用するIPDC技術とブロックチェーンを掛け合わせた先進的な取り組みに対し、第三者の視点からその信頼性を担保したことで注目を集めています。
ベリサーブは、関西テレビソフトウェアが推進する「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業(令和7年度)」に参画しました。本実証は、災害などでインターネットが遮断された環境下でも、行政手続きや経済活動を継続できる情報流通基盤の構築を目指すものです。ベリサーブは第三者検証の専門企業として、システムの安全性評価、比較検証、および脅威分析を担当しました。具体的には、攻撃シナリオを想定したセキュリティ評価やリスクアセスメントを通じて、技術の社会実装に向けた課題の抽出と改善提言を行いました。
今回の実証で検証されたのは、データを放送波に乗せて一斉配信する「IPDC(IP Data Cast)」と、情報の改ざんを防ぐ「ブロックチェーン技術」を組み合わせた配信方式です。従来のインターネット回線に依存しないため、大規模災害時でも安定して情報を届けることができます。ベリサーブは、この新方式と従来のPKI方式やDID/VC方式との比較検証を行い、オフライン環境下における情報の真正性(本物であることの証明)が十分に確保できることを確認。実運用に向けたセキュリティ対策の方向性を明らかにしました。
Journalポイント
実はこれ、ネットワークが完全に遮断された極限状態でも、情報の改ざんを防ぎながら正しく届けるための、非常に難易度の高い挑戦なんです。
ネットがなくても情報を届けるって、具体的にはIPDCという技術を使っているんですよね?それってどういう仕組みなんですか?
IPDCというのは、データをテレビなどの放送波に乗せて一斉配信する技術のことです。実は今、災害時に通信回線が混雑したり途絶したりして、必要な情報が届かないという大きな課題があるんですよ。
なるほど、放送波なら一斉に送れますね。でも、放送波で送られてきたデータが偽物ではないと、どうやって証明するんですか?
そこでブロックチェーンの出番です。配信するデータに暗号技術を用いた証明書を組み合わせることで、オフライン状態でも受信した端末側で『この情報は本物だ』と検証できるようにしています。
ブロックチェーンなら改ざんが難しいから安心ですね。検証では他にもPKIなどの方式と比較したそうですが、どう違うのですか?
PKIというのは、公開鍵暗号基盤と呼ばれる従来型のセキュリティの仕組みのことです。検証では、こうした既存の仕組みと新しいブロックチェーン方式を比較し、オフライン環境下での強みや弱みを徹底的に洗い出しました。
安全性を確かめるために、具体的にはどのような攻撃を想定して評価を行ったのでしょうか?実際の運用を考えると気になります。
システム構成に基づいたリスクアセスメントを行い、悪意のある第三者が情報を改ざんしたり、偽の情報を流し込んだりする多数の攻撃シナリオを想定したテストを実施しました。これにより、実運用に向けた具体的な対策を提示できたんです。
技術的な正しさだけでなく、運用時のリスクまで先回りして検証しておくことが、社会に普及するためには欠かせないのですね。勉強になりました!


