プレスリリース要約
株式会社ホシノアーキテクツは、三井不動産レジデンシャルらと進める大規模共同住宅「三田ガーデンヒルズ」の設計思想とデザイン詳細を公開しました。1929年竣工の旧逓信省簡易保険局庁舎の歴史を継承しつつ、現代技術で再構築する「OLD CRAFT & NEW TECH」を掲げ、都市開発における新たな価値創造を示しています。
ホシノアーキテクツがマスターデザインアーキテクトを務める「三田ガーデンヒルズ」(東京都港区)は、歴史的建造物である旧逓信省簡易保険局庁舎の記憶を未来へつなぐプロジェクトです。同社は、約100年の歴史を持つ旧庁舎の外装意匠を一部保存・再生し、周辺の邸宅街や綱町三井倶楽部などの環境と調和する外観デザインを構築しました。古典建築の三層構成(基壇・主階・屋根階)を踏襲しながら、高層部には現代的な台形平面のベイウインドウ形状を採用し、新旧が融合する奥行きのある表情を実現しています。
インテリアや共有空間にも「OLD CRAFT & NEW TECH」の思想が徹底されています。旧建物のモザイクパターンを再構成した壁面やステンドグラスの天井など、歴史の痕跡を現代の空間デザインに昇華。約7,700㎡に及ぶ広大なプライベートガーデンを中心としたランドスケープは、約130種類の植栽や高低差を活かした立体的な地形で構成され、居住者同士の交流を促す設計となっています。総戸数1002戸の都心型大規模レジデンスとして、2025年の竣工に向けて細部までこだわり抜かれた空間が形作られています。


Journalポイント
実はこれ、単に外観を似せるのではなく、1929年竣工の建物の「つくり手の思想」そのものを現代の技術で再現しているんです。
え、そうなんですか?具体的にはどうやって約100年前の記憶を現代に蘇らせているのですか?
実は今、都市開発において歴史的建造物の保存と開発のバランスが大きな課題となっています。そこで、旧庁舎の床のモザイクやステンドグラスといった特徴的なモチーフを抽出し、現代のインテリアに再構成して取り入れているんです。
でも、それってもともとの建物をそのまま残す方が簡単じゃないんですか?
既存の建物をそのまま残すだけでは、現代の耐震基準や共同住宅としての機能性を満たせません。たとえば、外壁の一部を保存しながら、上部に7層の主階とペントハウスを古典建築のルールに則って重ねることで、新旧の調和と安全性を両立させているんですよ。
なるほど!じゃあ、ただのレプリカではなく、歴史の文脈を引き継いだ新しい建築になっているということですね?
その通りです。さらに約7,700㎡の広大な森のような中庭を設け、立体的な地形で高低差をつけることで、フィットネスやカフェなど様々な共用部から異なる景色を楽しめるように工夫されています。
他のデベロッパーや建築事務所も、こういった歴史を活かした開発を行っているのでしょうか?
デベロッパーというのは、都市開発や不動産開発を企画・推進する開発事業者のことで、彼らの間でも今、歴史的資産を活かした差別化がトレンドになっています。業界全体がスペック競争から情緒的価値の提供へとシフトしているんです。
単なる高級マンションではなく、歴史を紡ぐアートのような価値があるのですね。勉強になりました!

株式会社 ホシノアーキテクツ

- 代表
- 星野 裕明
- 所在地
- 東京都港区愛宕1-5-3 愛宕ASビル3F
- URL
- hoshinoarchitects.com/about
