プレスリリース要約
兵庫県姫路市を中心に展開する日本最古級のスーパー「銀ビルストアー」が、2026年5月に創業70周年を迎えます。同社はこれを機に、戦後小売業の歩みを記録した特設サイトを公開。5代目社長の大塚兼史氏が掲げる「地域インフラ」としての新ビジョンは、大資本との競争を生き抜く地方企業の生存戦略として注目を集めています。
株式会社銀ビルストアーは、1956年にダイエー創業より1年早くセルフサービス方式を導入した、日本最古級のスーパーマーケットです。同社は創業70周年の節目となる2026年5月15日に向け、自社の歩みと戦後日本の小売近代化の歴史を紐解く「特設サイト」を5月12日に一般公開します。サイト内では、1965年の本店全焼からの復旧劇や阪神・淡路大震災での支援活動など、激動の歴史を公開。大手資本との競争の中で「拡大ではなく密着」を選び、生鮮強化や高質店「ボンマルシェ」への業態転換を進めてきた意思決定のプロセスが詳細に明かされます。
また、同社は5月15日の創立記念日に、全店で生活支援型の「誕生祭」を開催します。物価高騰が続く中、ポイント5倍還元やプレミアムコジカチャージ、地域食材を活かした限定商品の販売など、実質的な家計支援につながる施策を展開。さらに、移動スーパー「ハナマルシェ」による買い物難民支援や、フードドライブを通じた食品ロス削減など、単なる小売店を超えた「地域インフラ」としての機能を強化しています。5代目社長の大塚兼史氏は「30店舗・300億円」のビジョンを掲げ、100年企業に向けた強固な組織づくりを推進しています。


Journalポイント
実はこれ、単なる一企業の記念事業ではなく、戦後日本の流通史における貴重な生存戦略のケーススタディなんです。
え、そうなんですか?一地方のスーパーの歴史が、日本の流通の歴史を語る上でなぜそこまで注目されるのですか?
実は今、地方の小売業は大手資本との競争や人口減少で非常に厳しい状況にあります。しかし同社は、ダイエー創業より前にセルフサービス方式を導入した先駆者でありながら、あえて「拡大ではなく密着」を選び抜いて生き残ってきたからなんです。
Romanoでも、それってもともと大手チェーンに対抗できなくて、規模を拡大できなかっただけじゃないんですか?
そう見えがちですが、実は戦略的な意思決定の結果なんです。たとえば、生鮮食品の強化や高質店であるボンマルシェへの業態転換など、地域のニーズに合わせた独自のポジショニングを確立してきました。
なるほど!じゃあ、ただ伝統を守るだけでなく、時代の変化や地域に合わせて自らの姿を柔軟に変えてきたということですか?
その通りです。現社長は「継ぐとは守ることではなく、変化に対応し続けること」と語っています。現在は移動スーパーの展開や、地域で助け合うフードドライブの仕組み作りなど、社会課題解決をビジネスに組み込んでいます。
他の地方にあるスーパーマーケットでも、同じように地域インフラ化を目指す取り組みは行われているのでしょうか?
実は業界全体が、単なる価格競争から地域密着型の価値提供へとシフトしています。しかし、70年分の信頼と地域コミュニティとの深い繋がりをアセットとして持つ企業は、一朝一夕には真似できません。
なるほど。歴史があるからこその信頼と変化への対応力が、最大の強みになっているのですね。勉強になりました!


