プレスリリース要約
株式会社ENBASEは、訪問看護・介護向けAI記録サービス「スタンドLM」において、いいじま訪問診療クリニックと共同実証を開始しました。会話データをAIで解析し、医師への報告書自動生成や患者の感情可視化に挑む本取り組みは、在宅医療の質向上と多職種連携を加速させる先進事例として注目されます。
株式会社ENBASEは、2026年5月より、在宅医療専門のいいじま訪問診療クリニックと共同で、AIを活用した訪問看護の業務支援に関する実証検証(PoC)を開始しました。本実証では、訪問看護師と患者の会話データをAIで解析し、医療現場で標準的な報告フォーマットである「SBAR」形式の報告書を自動生成する仕組みを検証します。さらに、患者の状態に応じたアセスメントスケールの提案機能も組み合わせることで、看護師から医師への報告プロセスの標準化と、迅速かつ的確な医師の意思決定を支援する体制の構築を目指します。
もう一つの検証テーマとして、会話から患者の感情や心理状態をAIで分析・可視化する取り組みも行われます。言語化が難しい痛みや不安などの非言語的なサインを捉え、ケアチーム全体で共有することで、状態変化の予兆検知やトラブル防止に役立てます。ベースとなる「スタンドLM」は、訪問看護・訪問介護の現場における会話をリアルタイムで解析し、SOAP形式などの記録を自動生成するAIアシスタントです。過去の訪問履歴なども統合的に解析でき、現場の文脈に即した記録作成が可能なサービスとして、無料トライアルも提供されています。
Journalポイント
実はこれ、単に会話の記録を自動化するだけでなく、看護師と医師の間のコミュニケーションそのものを円滑にするためのAIなんです。
え、そうなんですか?訪問看護の会話を自動でテキスト化して、記録作業を楽にするだけのツールだと思っていました。
実は今、在宅医療の現場では医師への迅速な報告が求められる一方で、看護師によって報告の粒度や構成にばらつきが生じやすいという深刻な課題があるんです。
なるほど。でも、それってもともと報告のテンプレートやマニュアルを用意しておけば解決できることではないのですか?
それが、限られた時間で多くの情報を整理するのは想像以上に難しいのです。そこで今回は、AIが会話から自動的に情報を整理し、医療現場で標準的なSBAR形式の報告書を作成してくれます。
そのSBARという形式なら、医師に必要な情報がすぐに伝わるのですね。でも、患者さんの感情までAIで分析するというのは本当ですか?
SBARというのは、状況・背景・評価・提案の頭文字をとった医療現場の標準的な報告手順のことです。感情分析については、会話から患者さんの不安や痛みの兆候をAIが可視化し、状態変化の予兆をチーム全体で共有しやすくします。
なるほど!AIがそんなことまでできるのですね。他の会社も似たような医療DXの取り組みを進めているのでしょうか?
医療DXというのは、デジタル技術によって医療業務やサービスをより良いものに変革することです。多くの企業はカルテ入力などの事務効率化に注力していますが、ENBASEのようにケアの質や意思疎通の支援にまで踏み込んだ実証は非常に先進的です。
事務作業の削減にとどまらず、患者さんへのケアの質を直接高めるためにAIが使われ始めているのですね。とても勉強になりました!

株式会社ENBASE

- 代表
- 無尽 洋平
- 所在地
- 東京都中央区日本橋茅場町1-8-1 茅場町一丁目平和ビル
- URL
- enbase.jp
