プレスリリース要約
株式会社ワークポートは、20代〜40代のビジネスパーソンを対象とした「管理職志向」に関する調査結果を発表しました。世間で囁かれる「管理職離れ」のイメージとは裏腹に、約8割が昇進に前向きである一方、同水準の層が業務量や責任に対する強い不安を抱えている実態が浮き彫りになりました。
調査によると、今後のキャリアで管理職に昇進・昇格したいと回答した人は76.7%にのぼり、働き手の多くが依然としてキャリアアップに意欲的であることが示されました。昇進を希望する最大の理由は「収入を増やしたい」(37.5%)で、次いで「裁量権を持ち仕事を主導したい」(26.2%)が続いています。一方で、昇進を希望しない理由としては「報酬が見合わない(コスパが悪い)」(27.0%)や「私生活に影響が出る」(25.5%)といった、仕事とプライベートのバランスや待遇面へのシビアな視点が目立つ結果となりました。
また、管理職になることに対して「不安や負担を感じる」と答えた人は75.7%と、昇進意欲を持つ割合とほぼ同水準に達しています。具体的な不安要素としては、「成果責任・業務量の増加」(70.1%)が最多で、次いで「上司と部下の板挟み」(47.4%)が挙がりました。管理職の打診を引き受ける条件としては、72.4%が「責任に見合う報酬(大幅な昇給)」を求めており、さらに「裁量権の拡大と労働時間の削減」(50.9%)や「マネジメントに専念できる環境」(48.1%)が求められています。


Journalポイント
実はこれ、世間で言われるような管理職離れが起きているのではなく、単純にリスクとリターンのバランス、つまりコスパの悪さを警戒しているだけなんです。
え、そうなんですか? 若い世代はみんな出世に興味がなくなって、プライベート重視になっているのかと思っていました。
実は今、転職を考えるような成長意欲の高い層では、約8割もの人が管理職への挑戦に前向きなんですよ。ただ、業務量や責任の増加に対して、報酬が見合わないと感じているんです。
でも、それってもともと管理職になれば役職手当などで給料は上がるはずですし、ある程度の責任や残業はつきものなんじゃないですか?
そこがポイントです。今回の調査では、管理職を引き受ける条件として、7割以上の人が大幅な昇給を求めています。つまり、従来の『名ばかり管理職』のような、責任だけ増えて残業代が消える仕組みを警戒しているんです。
なるほど!じゃあ、企業側が単に『キャリアアップになるから』と役職を押し付けるのではなく、見合うだけの具体的なメリットや環境を提示しないと動いてくれないってことですか?
その通りです。具体的には、裁量権の拡大と同時に労働時間の削減をセットで提供したり、プレイングマネジャーにさせずにマネジメント業務に専念できる環境を整えることが求められています。これらがないと、優秀な人ほど昇進を断るか、他社へ行ってしまいます。
管理職の負担を減らすために、DXやITツールなどを積極的に導入して業務を効率化している企業もあるのでしょうか?
DXというのはデジタルトランスフォーメーションのことで、デジタル技術でビジネスや業務プロセスを改革することです。実際、管理職のタスクを効率化するために、業務管理ツールを導入したり、一部の意思決定プロセスをデジタル化して負担を軽減する動きが活発になっています。
ただ昇進させるだけでなく、管理職というポジション自体の働き方やサポート体制をアップデートしていく必要があるんですね。とても勉強になりました!


