プレスリリース要約
トーカドエナジー株式会社は、長年培った二次電池パックの開発ノウハウと設備を活かし、電池および電池パックの信頼性・安全性評価を行う受託サービス「電池試験RSパートナーズ」を開始しました。急成長するリチウムイオン電池市場において、慢性的な外部試験機関の不足に悩む企業の開発スピード向上を支援します。
国内のリチウムイオン電池市場は、EVや蓄電システム、産業用ロボットなどの需要拡大に伴い、2024年の約3,000億円規模から2033年には1兆3,000億円へと急成長することが予測されています。これに伴い、製品の安全性を担保するための各種安全規格(UN38.3、PSE、IEC62133など)への適合ニーズが急増しています。しかし、外部の公的試験機関は予約が慢性的に逼迫しており、自社に評価リソースを持たない中小企業やスタートアップにとって、試験機会の確保が製品開発における大きなボトルネックとなっていました。
こうした課題に対し、トーカドエナジーは1972年の創業以来蓄積してきた約50年の評価・開発ノウハウと、宮城県の白石工場が保有する高度な試験設備を外部に開放する「電池試験RSパートナーズ」を始動しました。本サービスでは、充放電特性や耐環境性能を測る信頼性試験から、過充電や釘刺、圧壊などの過酷な安全性試験、各種規格・認証試験まで幅広く対応します。単電池だけでなく、最大80V・250A超の中・大型電池パックの試験にも対応し、試験結果に基づく技術的なコンサルティングや対策提案まで一貫してサポートする点が強みです。


Journalポイント
実はこれ、自社のリソースを外部に「シェアリング」することで、業界全体の開発スピードを上げる画期的な取り組みなんです。
え、そうなんですか?電池の試験って、そんなに予約が取れないものなんですか?
そうなんです。現在、リチウムイオン電池市場は急成長しており、多くの企業が参入しています。しかし、安全性を確かめる外部試験機関の設備が世界的に不足しており、試験を受けるだけで数ヶ月待ちという状況が慢性化しているんですよ。
数ヶ月待ち!それは開発スケジュールに大打撃ですね。そもそも、PSEやUN38.3といった安全規格の試験って、自社で簡単にできないものなんですか?
PSE(電気用品安全法)やUN38.3(国連輸送基準)というのは、電池の安全性を証明するための厳しい規格のことです。これらを自社で行うには、防爆チャンバーや釘刺試験機といった数千万円規模の特殊な設備と、専門知識を持つ評価人員が必要になるため、中小企業やスタートアップにはハードルが非常に高いのです。
なるほど!だからこそ、約50年の実績があるトーカドエナジーの設備とノウハウを借りられるのは大きなメリットなんですね。
その通りです。しかも単に試験を行うだけでなく、宮城県の白石工場で培った設計・製造ノウハウを活かして、試験で不具合が出た場合の対策や改善提案までワンストップでサポートしてくれるのがこのサービスの強みです。
他の電池メーカーも、同じような試験の受託サービスを行っているのでしょうか?
一部で存在しますが、多くは自社製品の評価で手一杯なのが実情です。今回のように、中・大型の電池パック(80V・250A超)まで対応し、さらにコンサルティングまで一貫して提供する民間サービスは非常に貴重と言えます。
なるほど、単なる試験代行ではなく、開発パートナーとしての役割も期待できるわけですね。勉強になりました!


