プレスリリース要約
象印マホービン株式会社は、俳優の阿部寛氏を起用した新TV-CMの放映と特設サイトの公開を発表しました。同社が掲げる「おいしいごはんは“幸せのインフラ”」という思想のもと、技術力とブランド価値をいかに生活者に届けるか、その戦略的な取り組みに注目が集まっています。
象印マホービンは、2026年5月14日より全国で新TV-CM「さあ、ごはんだ、ごはんだ。」篇の放映を開始します。CMでは阿部寛氏が几帳面な「理系パパ」を演じ、1粒の狂いもなくお米を計量して丁寧に炊飯する日常の1コマを描いています。また、CMソングには独自の世界観を持つミュージシャンの中村佳穂氏を起用し、単なる機能訴求にとどまらない、情緒的な価値訴求を強化しています。同社は1970年に世界初の電子ジャーを発売して以来、半世紀以上にわたり「おいしいごはん」の提供にこだわり続けてきました。
CM放映に合わせ、同社は特設サイト「象印からおいしいごはんの約束」を公開しました。このサイトでは、最上位モデル「炎舞炊き」で培った高度な炊飯技術を、普及型であるスタンダードモデルにまで幅広く応用・展開している同社のモノづくりへのこだわりを解説しています。「象印ならどのモデルを選んでも安心」という信頼感を醸成し、コモディティ化が進む家電市場において、技術の横展開によるブランド価値の底上げを図る狙いがあります。


Journalポイント
実はこれ、単なるイメージアップのCMではなく、象印が持つプレミアム技術の横展開を広く市場に伝えるための、非常に巧妙なブランド戦略なんです。
え, そうなんですか?阿部寛さんがお米を几帳面にはかっている、ユニークで温かみのあるCMというだけではないのですか?
そう見えますよね。しかし本質は、最上位モデルである『炎舞炊き』の技術を、一般家庭向けのスタンダードモデルにまで惜しみなく横展開している姿勢をアピールすることにあります。
でも、それってもともと高いモデルを買ってもらうために、技術は出し惜しみした方が儲かるんじゃないんですか?
一見そう思えますが、コモディティ化が進む市場では『どのモデルを選んでも象印なら安心』というブランド全体の底上げが、中長期的な信頼とシェア獲得に繋がるのです。
なるほど!じゃあ一部の富裕層向けだけでなく、一般の消費者に対しても『象印ブランド』としての高い信頼性を一貫して提供していくということですか?
その通りです。象印は1970年に世界初の電子ジャーを発売して以来、50年以上の歴史があります。その歴史に裏打ちされた開発力と品質を、すべての顧客に均等に届けることで、LTVを高める効果が期待できます。
LTVを高めるというのは、具体的にどういうことでしょうか?他の家電メーカーも似たような戦略を取っているのですか?
LTVというのは「顧客生涯価値(ライフタイムバリュー)」のことで、一人の顧客が取引期間を通じて自社にもたらす利益の総額を指します。実は家電業界全体が、単発の売り切り型から顧客との長期的な関係性維持へとシフトしており、象印の取り組みはその先行事例と言えます。
なるほど、技術の民主化と情緒的なアプローチが、長期的なファン作りに直結しているのですね。勉強になりました!


