プレスリリース要約
ダイハツ工業は、経済産業省が支援する「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に採択され、マレーシアでハイブリッド車(HV)の現地生産・販売実証事業を開始します。現地合弁会社のプロドゥアと協業し、独自開発のHV技術を用いた現地生産プロセスの確立や市場受容性の検証を進める注目のプロジェクトです。
ダイハツ工業は2026年5月14日、経済産業省が日アセアン経済産業協力委員会(AMEICC)に拠出して実施する補助事業に採択されたと発表しました。本事業は、マレーシア市場を対象とした「ハイブリッド車の海外生産・販売実証事業」です。ダイハツが独自に開発したハイブリッド技術および生産・品質管理のノウハウを活用し、現地の合弁会社であるプロドゥアと連携して、ハイブリッド車(HV)の現地生産と販売の実運用を通じた実証を行います。未だ電動車が主流となっていない同国において、低炭素で実用性の高いモビリティとしての有効性を検証することが狙いです。
本実証事業では、具体的に3つの観点から検証を行います。1つ目は、現地生産における品質確保手法の確立と現場での経験蓄積。2つ目は、従来の内燃機関車と比較したHVの価格に対する顧客の許容度評価。3つ目は、電動車に対する顧客の期待値や使用特性の把握です。現地での組立ライン整備や設備導入、品質管理体制の構築には多額の投資が必要となりますが、政府の補助金支援を受けることで、生産から市場フィードバックまでの一連のプロセスを着実に推進します。これにより、将来的な本格事業化に向けた課題の洗い出しと対応策の検討を進める計画です。
Journalポイント
実はこれ、ダイハツが独自開発したハイブリッド車を 初めて海外で現地生産する という、同社にとって記念碑的なプロジェクトなんです。
え、そうなんですか?ダイハツって海外展開も進んでいるイメージでしたが、 HV の現地生産は初挑戦なんですね。
HVというのはハイブリッド車(Hybrid Vehicle)の略で、エンジンとモーターの2つの動力源を効率よく組み合わせて走る車のことです。これまでは完成車を輸出するかガソリン車を現地生産するのが主流でしたが、現地の環境要請から現地化が必要になりました。
でも、それってもともと日本で作って輸出すればいいんじゃないんですか?わざわざ現地で作る理由は何でしょう?
良い質問ですね。現地生産を行うことで、関税を抑えて 現地のお客様に手が届きやすい価格 で提供できるようになります。さらに、現地の合弁会社であるプロドゥアの技術力向上や、現地での雇用創出にも直接貢献できるというメリットがあるんですよ。
なるほど!現地に密着することで、ニーズに合った車作りができるわけですね。価格の許容度も検証するとのことですが、どんな風に進めるのですか?
実証を通じて、ガソリン車とHVの価格差に対して現地の消費者がどれだけ価値を感じてくれるかを測ります。また、HVならではの複雑な生産工程を現地スタッフが安定して行えるよう、 品質管理体制の構築 や人材育成も同時に進めていきます。
他の自動車メーカーも、同じようにグローバルサウスでの現地生産を進めているのでしょうか?
はい、多くのメーカーが マルチパスウェイ、つまりEV一択ではなく、地域の実情に合わせた多様な選択肢を提供する戦略をとっています。特に東南アジアでは、インフラ環境からHVの需要が非常に高いのが現状です。
なるほど、地域のインフラや経済状況に寄り添った現実的なアプローチが重要なんですね。勉強になりました!

