プレスリリース要約
一般社団法人OpenSUSIの半導体設計人材育成事業「First Tapeout」が、経済産業省の「AKATSUKIプロジェクト」に採択されました。本事業は、若手技術者が設計から実際のチップ試作までを一貫して経験できるプログラムで、国内の半導体設計エンジニアの世代交代と競争力強化を目指します。
一般社団法人OpenSUSIは、経済産業省所管の令和7年度「地方の若手人材発掘育成事業補助金(AKATSUKIプロジェクト)」に、半導体設計人材育成事業「First Tapeout」が採択されたことを発表しました。AKATSUKIプロジェクトは、政府の「スタートアップ育成5か年計画」に基づく若手人材育成支援事業で、IPA未踏事業の地方展開版と位置づけられています。本事業では、九州地区を拠点に全国から学生や若手技術者のクリエータを公募し、現役エンジニアの伴走のもとで半導体設計から動作評価までを一貫して学びます。
「First Tapeout」では、商用ライセンスや予算の制約を回避するため、NDAフリーなオープンソースEDA(設計ツール)と、米国ChipFoundry社の「chipIgnite」シャトルサービスを活用します。これにより、受講生は低コストかつ短期間でアイデアを実際の半導体チップに実装し、試作・動作確認までを経験できます。OpenSUSIはChipFoundry社と日本正規リセラー契約を締結しており、国内の教育・研究機関向けに円滑な調達・契約スキームを提供することで、海外企業との直接契約に伴う手続き上の障壁を解消しています。
Journalポイント
実はこれ、高額な費用がかかっていた半導体の試作を、若者が「自分自身の手で」最後までやり遂げられる画期的な育成プログラムなんです。
え、そうなんですか?半導体の設計って、大学の研究室や大企業じゃないとできないイメージがありました。
そうなんです。実は今、国内の半導体設計エンジニアの 高齢化 が進んでおり、若手が実際にチップを作って動かす「打席」に立てる機会が極めて少ないという大きな課題があるんです。
実用的なチップを作るとなると、開発ツールや製造ラインを使うのにお金がかかりすぎるのが原因なんじゃないですか?
まさにその通りです。そこで今回のプロジェクトでは、NDAフリーの オープンソースEDA を使い、さらに米国の ChipFoundry 社と連携することで、劇的なコストダウンを実現しています。
なるほど!じゃあその「EDA」って何ですか?それを使うと、専門知識がそこまでなくても誰でも設計ができるようになるんですか?
EDAというのは半導体の回路設計をコンピュータ上で行うための支援ソフトのことで、今回はこれの無料のオープンソース版を使います。これにより、高額なライセンス料を気にせず、若者が自分のアイデアを直接チップに実装できるようになります。
素晴らしいですね。ちなみに、他の国や大企業も同じようなオープンソースを活用した人材育成をしているんですか?
はい、海外ではすでにオープンソースを活用した半導体設計の民主化が大きなトレンドになっています。今回のプロジェクトを契機に、日本でも システム設計からビジネス視点 までを併せ持つ、次世代の「アーキテクト」が多数輩出されることが期待されています。
設計だけでなくビジネスまで見据えているんですね。日本からどんなチップが生まれるか楽しみです。勉強になりました!

一般社団法人OpenSUSI

- 代表
- 岡村淳一
- 所在地
- 東京都港区西新橋一丁目1番1号
- URL
- www.opensusi.org
