プレスリリース要約

東北大学発のスタートアップ、サウンドウェーブイノベーションは、認知症向けの超音波治療機器「LIPUS-Brain」の検証的治験を完遂するため、シリーズCで26.5億円の資金調達を実施しました。薬物療法とは異なる「物理刺激による自己治癒力の活性化」というアプローチが、医療産業や投資家から強い注目を集めています。

サウンドウェーブイノベーションは、国内外のベンチャーキャピタルや事業会社を引受先とする第三者割当増資により、総額約26.5億円の資金調達を完了しました。今回の調達は、早期アルツハイマー病および軽度認知障害(MCI)を対象とした治療用医療機器「LIPUS-Brain」の検証的治験を2026年中に完遂させることを主目的としています。主要な引受先には、Fiduciaが運営するファンドや、資本業務提携先である住友重機械工業、iGlobe Partnersなどが名を連ねており、国内外の投資家から強固な支援体制を確立した形です。

同社が開発する「LIPUS-Brain」は、低出力パルス波超音波(LIPUS)技術を用いた、身体への負担が少ない医療機器です。この治療法は、頭部にヘッドセットなどの専用機器を装着して椅子に座るだけで完了し、麻酔や手術を必要としません。超音波の物理的刺激が血管内皮細胞に作用することで、血管新生などを促し、微小循環障害を改善します。すでに実施された探索的治験では安全性と有効性が確認されており、厚生労働省の「先駆的医療機器」第1号に指定されるなど、既存の薬物療法に代わる新たな治療選択肢として期待されています。

Journalポイント

編集部

実はこれ、薬を使わずに超音波の物理的な刺激によって、脳が本来持っている自己治癒力を引き出すという、全く新しい治療アプローチなんです。

え, そうなんですか?超音波といえば妊婦さんのエコー検査などのイメージがありましたが、治療にも使えるなんて驚きです。

読者
編集部

実は今、認知症治療において、高額な新薬の費用や副作用の懸念が世界的な課題になっています。この技術は、そうした課題を解決し、より安全で安価な治療を届けるために生まれました。

なるほど。ところで、プレスリリースにあったLIPUSというのは、具体的にどういった技術なんですか?

読者
編集部

LIPUSというのは低出力パルス波超音波のことで、体に負担の少ない弱い超音波を当てる技術です。診断用と同程度の超音波を頭部に当てることで、血管を広げたり新しく作ったりして脳の血流を改善します。患者はヘッドセットをつけて椅子に座るだけなので、痛みも麻酔もありません。

なるほど!それなら患者さんも高齢のご家族も安心して治療を受けられますね。これって医療機関側にとっても導入しやすいものなんですか?

読者
編集部

はい、機器自体が非常に小型なので、大がかりな設備投資をせずに地域のクリニックにも設置できます。検証的治験が終われば、提携先の住友重機械工業が速やかに製造販売の手続きを進める計画です。

他の大手の医療機器メーカーなども、こうした超音波を使った治療法の開発に参入しているんでしょうか?

読者
編集部

実は今、世界的に薬物依存を減らす医療機器を用いた治療へのシフトが始まっています。今回の約26.5億円という大型調達も、この分野が次世代のヘルスケア市場の本命として期待されている証拠です。

薬だけに頼らない新しい医療の形が、日本の技術によって実用化されようとしているのですね。とても勉強になりました!

読者
サウンドウェーブイノベーション株式会社 ニュース要点の図解

サウンドウェーブイノベーション株式会社

代表
下川宏明
所在地
東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル6階Inspired.Lab内
URL
sw-innovation.com
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