プレスリリース要約
TBWA HAKUHODOが世界最古の国際広告賞「第105回 NY ADC賞」にて、プロダクトデザイン部門最高賞を含む計7つの賞を獲得しました。受賞した医療機器や新しい応援スタイルは、クリエイティビティがいかに社会課題の解決や事業成長に直結するかを示す好例として注目を集めています。
株式会社TBWA HAKUHODOは、米国ニューヨークで開催された「第105回 NY ADC賞」において、同社が企画・制作を手がけた作品がプロダクトデザイン部門最高賞の「Best of Discipline」を含む計7つの賞を受賞したと発表しました。NY ADC賞は1920年に創設された世界最古の国際広告・デザイン賞であり、広告やプロダクトデザインなど多岐にわたるクリエイティブ分野で極めて高い権威を持っています。今回受賞した2作品は、いずれも2026年の主要な国際広告賞で受賞を重ねており、同社のクリエイティビティが世界基準で高く評価されていることを証明しました。
最高賞を含む5つの賞に輝いた「Smart Eye Camera」(OUI Inc.)は、iPhoneに装着して使用する眼科診療用の携帯型医療機器です。従来の大型機器と同等の性能を持ちながら低コスト化を実現し、医療アクセスの限られた地域での活用が期待されています。また、銀賞・銅賞を獲得した「CHEER SIGNS」(東京都)は、デフリンピック100周年を機に開発された、音に頼らない視覚的な応援スタイルです。これらは、同社が掲げる既成概念を覆す哲学「DISRUPTION®︎」に基づき、社会的な課題解決とブランド成長を両立させるアプローチとして具現化されました。


Journalポイント
今回のニュースの面白いポイントは、広告会社が単なるプロモーションの枠を超えて、医療機器の開発や普及に深くコミットして世界的な評価を受けた点なんです。
え、そうなんですか?広告会社が医療機器に関わるなんて、なんだか意外な組み合わせですね。
実は今、医療格差という大きな社会課題があって、特に眼科医が不足している地域では失明のリスクが高まっています。そこを解決するために、このプロジェクトは始まりました。
なるほど。でも、医療機器って専門的で開発も難しいですし、もともと大学発ベンチャーが開発していたんですよね?
その通りです。慶應義塾大学発ベンチャーのOUI Inc.が開発したSmart Eye Cameraは、iPhoneに装着するだけで従来の細隙灯顕微鏡と同等の診断ができる画期的なプロダクトです。
なるほど!でも、技術が優れていても、社会に普及させるには認知度や信頼性が課題になりそうですね。これはB2Bでの展開が中心なのでしょうか?
B2Bというのは「企業間取引(Business to Business)」のことで、企業や組織を対象にしたビジネスモデルを指します。まさにこの医療機器も、現地の医療機関やNGOなどの組織に向けて普及を進めています。TBWA\HAKUHODOは、開発元の「世界の失明を50%減らす」というビジョンをクリエイティブの力で強力に支援しているんです。
技術力とクリエイティブが掛け合わさることで、社会への伝播力が一気に高まるわけですね。もう一つの応援のプロジェクトも気になります。
「CHEER SIGNS」ですね。こちらは音のない世界で戦うデフアスリートのために開発された、視覚的な応援スタイルです。拍手や声援を「目で見る」形に変換しました。
音に頼らない応援ですか!それなら、スタジアムの熱気を耳が聞こえない選手たちにもダイレクトに届けられそうですね。こうした新しい体験づくりは、企業のDX推進などにも繋がるのでしょうか?
DXというのは「デジタルトランスフォーメーション」の略で、デジタル技術を用いてビジネスや社会の仕組みをより良い方向へ変革することです。今回のプロジェクトも、テクノロジーとデザインを融合させて、これまでの「応援」という社会的な常識をアップデートした素晴らしいDXの事例と言えます。
なるほど。広告会社が持っている「常識を疑う力」が、社会の変革に直接役立っているのですね。
まさにTBWA\HAKUHODOが提唱するDISRUPTION®︎(ディスラプション)、つまり「既成概念を壊し、新しいビジョンを見いだす」という哲学が、事業や社会の進化に直結している好例です。
他の広告会社やクリエイティブ企業も、同じように社会課題解決型のビジネスにシフトしているのでしょうか?
はい、業界全体が「モノを売るための広告」から、「社会課題を解決し、新しい価値を共創するパートナー」へとシフトしています。デザインの力をビジネスの成長ドライバーとして活用する動きが活発です。
広告やデザインの持つ可能性が、ビジネスの枠を超えて社会を豊かにしていく流れがよく分かりました。勉強になりました!

