プレスリリース要約
キリンビバレッジは、2026年の熱中症対策として自治体の「クーリングシェルター」への商品提供を強化し、新たに酷暑地域へ出向く「ひと涼み応援キッチンカー」を始動します。法改正に伴い自治体の役割が増す中、企業が地域インフラと連携して社会的課題に挑む、一歩踏み込んだCSV(共通価値の創造)の好例です。
キリンビバレッジは、今年で3年目となる自治体向けの「クーリングシェルター支援施策」を2026年5月18日より開始しました。全国47都道府県の自治体を対象に、抽選で最大60自治体の避難施設へ熱中症対策飲料「キリン 世界のKitchenから ソルティライチ」を提供します。さらに新たな試みとして、前年に最高気温40℃以上の「酷暑日」を記録した地域などを中心に、専用のキッチンカー「ひと涼み応援キッチンカー」を6月末に派遣。各種イベントや学校、工事現場といった暑さの厳しい現場で、飲料の提供や熱中症予防の呼びかけを直接実施します。
本取り組みは、官民一体で熱中症予防を推進する「熱中症予防声かけプロジェクト」と連携して行われます。2024年の改正気候変動適応法の全面施行により、各自治体では「熱中症特別警戒アラート」発表時に開放するクーリングシェルターの設置が進められており、公的な暑さ対策の重要性が急増しています。キリンはこれまで培ってきた支援の知見を活かし、飲料の無償提供にとどまらず、自社で「熱中症対策アドバイザー」資格を持つ社員を育成し、全国でセミナーを開催するなど、ソフトとハードの両面から地域社会の熱中症対策を支援する体制を構築しています。


Journalポイント
実はこれ、単なる社会貢献活動ではなく、ブランドの ファン獲得 と 実売増加 に直結する非常に戦略的なアプローチなんです。
え、そうなんですか? ボランティア精神だけでやっているわけではないんですね。
はい。実は近年、熱中症対策飲料の市場は競争が激化しています。その中で、自治体と組んで「公認の避暑スペース」に商品を置くことで、信頼性の高いブランドとしてのポジションを確立できるというメリットがあります。
でも、それってもともと夏の定番商品として売れているから、わざわざそこまでしなくてもいいんじゃないですか?
確かに知名度は高いですが、昨年の夏の販売数量は前年比で 約1割増 を記録しており、まだ伸び代があるんです。自治体を通じて「本当に暑くて困っている瞬間」に商品を体験してもらうことで、強烈な購入体験を作れます。
なるほど!じゃあ、キッチンカーで酷暑地域に行くというのも、よりリアルな顧客接点を狙っているってことですか?
その通りです。特に最高気温40℃以上の 酷暑日 が正式な呼称となる中で、最も厳しい環境に自ら出向いて支援する姿勢は、SNS等での認知拡大やブランドへの 深い共感 を生む強力なPR施策になります。
他の飲料メーカーも、自治体と提携した熱中症対策のような取り組みをしているんでしょうか?
実は業界全体が、単に「おいしい飲み物」を売るだけでなく、健康課題を解決する ウェルビーイング やCSV(共通価値の創造)へシフトしています。他社もスポーツイベントや自治体との包括協定を競い合っています。
なるほど、企業の社会的価値がそのまま競争力になる時代なんですね。とても勉強になりました!

