プレスリリース要約
大規模ネットワーキングのリーダーである日本ドライブネッツは、同社の高性能AIネットワーキングソリューション「FSE」が「Dell AI Factory」で利用可能になったと発表しました。GPUの利用率最適化や、インフィニバンドに代わる高速なイーサネット環境を求める企業にとって、インフラ構築の強力な選択肢となります。
日本ドライブネッツは、高性能AIクラスター向け「ファブリック・スケジュール・イーサネット(FSE)」ソリューションを、Dell Technologiesの「Dell AI Factory」向けに提供開始しました。これにより、大規模なマルチテナントAIクラスターや、複数拠点にまたがるクラスター、GPU as a Service(GPUaaS)を提供する事業者向けに、最適化されたネットワーク環境を提供します。同社はDellのETC(Extended Technologies Complete)プログラムのメンバーとして、フルスタックのイーサネットソリューションをDellの顧客向けに展開します。
提供されるFSEは、セルベースのロードバランシングやエンド・ツー・エンドの仮想出力キューイング(VOQ)技術を搭載し、パケットロスのない「ロスレス」なイーサネット・ファブリックを実現します。これにより一貫した低レイテンシーを維持し、極めて高い処理能力が求められるAIワークロードを効率的にサポートします。また、AIクラスターのライフサイクル全体を自動化する「AIクラスター・オーケストレーター」や、実績あるネットワークOS「DNOS」も利用可能で、導入から運用までのプロセスを大幅に加速させます。
Journalポイント
実はこれ、AIの頭脳である GPUの性能を100%引き出す ために、これまでの常識を覆すネットワークの仕組みを導入したものなんです。
え、そうなんですか?単純に高性能な GPU をたくさん並べれば、それだけでAIの処理はどんどん速くなると思っていました。
GPUというのは「グラフィックス・プロセッシング・ユニット」のことで、AIの計算を高速で行う半導体のことです。実は今、数千台のGPUを連携させる際に、ネットワークの通信待ちが発生して GPUが遊んでしまう という課題があるんです。
なるほど、通信の遅れがボトルネックになるんですね。でも、それって普段私たちが使っているような普通のインターネット回線では対応できないんですか?
普通のイーサネットは、データが混雑するとパケットが消える「ロス」が発生します。今回のソリューションは、独自の制御技術でデータを交通整理し、パケットロスをゼロにすることで、超高速かつ安定した通信を実現しているんです。
なるほど!じゃあ、これまでAI専用に使われていた高価なネットワーク規格の代わりに、使い慣れたイーサネットが使えるってことですか?
その通りです。従来主流だった インフィニバンド という専用規格に代わり、より汎用的でコストを抑えられるイーサネットで同等以上の性能を出せるのが強みです。しかも、DellのAI Factory を通じて簡単に導入できるようになりました。
他の大手IT企業も似たようなネットワーク技術を開発しているんですか?その中でなぜドライブネッツがこれほど注目されているのでしょう。
ドライブネッツは、すでに米国の インターネットトラフィックの30%以上を支える 実績を持つ技術力があります。業界全体がオープンなイーサネットへとシフトする中で、彼らの大規模運用ノウハウがDellのような巨人に高く評価された形です。
ネットワークの裏側でそんな進化が起きていたとは。AI開発の競争はインフラの戦いでもあるんですね。勉強になりました!


