プレスリリース要約
いなばペットフードは、猫用おやつのロングセラー「焼かつお」と大ヒット商品「ちゅ~る」を融合させた新商品「CIAO 焼かつお ちゅ~る和え」を発売しました。同社の強力なアセット同士を組み合わせたこの新商品は、既存顧客のロイヤルティ向上と単価アップを狙うプロダクトシナジーの好例として注目されます。
いなば食品グループのいなばペットフードは、2026年5月19日、猫用おやつの新商品「CIAO 焼かつお ちゅ~る和え」の販売を開始しました。この商品は、同社の代表的な人気おやつである「焼かつお」に、ペースト状のキャットフードとして圧倒的なシェアを誇る「ちゅ~る」を和えた新しいタイプのおやつです。フレーバーは「かつお節味 ちゅ〜るまぐろ入り」「ほたて味 ちゅ〜るかつお入り」「本格だし味 ちゅ〜るとりささみ入り」の3種類をラインナップしており、愛猫の好みに合わせて選べる仕様となっています。素材の品質にこだわり、保存料や発色剤は一切使用していません。
本商品は、通常の「焼かつお」よりもさらに食感をやわらかく仕上げており、水分含有量を高めることで、しっとりとしたジューシーさを実現しているのが特徴です。また、湯せんで人肌程度に温めることで香りが引き立ち、猫の食いつきをさらに高める工夫も施されています。対象顧客は、愛猫の健康や食事の楽しさを重視するペットオーナー層です。キャットフード市場において「おやつ」カテゴリーは、ペットの家族化に伴いプレミアム化が進んでおり、同社は定評のある2大ブランドを掛け合わせることで、既存ユーザーの購買頻度向上やクロスセルを狙っているとみられます。


Journalポイント
実はこれ、単なる新商品の追加ではなく、既存顧客の購買単価と購入頻度を同時に引き上げるための プロダクトシナジー を狙った戦略なんです。
え、そうなんですか? すでにある「焼かつお」と「ちゅーる」を混ぜただけのように見えますが、そこにどんな狙いがあるのですか?
実は今、ペットフード市場では「健康志向」と「高齢化」という課題があって、固いおやつを食べにくくなったシニア猫が増えているんです。今回の商品は通常よりやわらかく仕上げることで、その課題を解決しています。
でも、それってもともと液体状でやわらかい「ちゅーる」があるなら、そちらだけで十分にカバーできているんじゃないんですか?
たとえば、猫の飼い主にとって「おやつをあげる時間」は重要なコミュニケーションです。ちゅーるの液状の手軽さと、焼かつおの「食べ応え」を両立させることで、特別なご褒美としての満足度を最大化しているんですよ。
なるほど!じゃあ、単に栄養を与えるだけでなく、飼い主とペットの「体験価値」を高めて LTV を最大化しようとしているわけですね?
LTVというのは顧客生涯価値のことで、一人の顧客が取引を通じて企業にもたらす総利益を指します。まさにその通りで、2大ブランドのファンを相互に送客し、ブランドへの愛着をさらに深めることで、関係性を長期化させる狙いがあります。
面白いですね。他のペットフード会社も、このように既存の人気ブランド同士を掛け合わせるようなアプローチをしているのでしょうか?
実は業界全体が「プレミアム化」と「機能性」へシフトしていて、他社も高付加価値商品の開発に注力しています。ただ、いなばのように圧倒的なシェアを持つ自社ブランド同士を掛け合わせられる企業は、そう多くありません。
自社のアセットが強いからこそ実現できる、模倣困難な差別化戦略なんですね。今回も非常に勉強になりました!

