プレスリリース要約
産業用ソフトウェア大手のAVEVAとIFSが戦略的提携を発表しました。AIを活用した『継続的資産意思決定インテリジェンス』により、工場のリアルタイムデータと経営・業務データを統合。設備の修理や交換といった重要な意思決定を迅速化するもので、産業界のデジタル化を大きく加速させる取り組みとして注目されます。
産業用AIソフトウェアを提供するIFSと、産業用ソフトウェアのグローバルリーダーであるAVEVAは、2026年5月19日にイタリア・ミラノで開催されたイベントにて提携を発表しました。第一弾として共同開発されたのが『Continuous Asset Decision Intelligence(継続的資産意思決定インテリジェンス)』です。このソリューションは、工場やインフラ設備から得られるリアルタイムの運用データ(OT)と、企業のメンテナンスや投資計画などの業務実行データ(IT)をシームレスに連携させ、AIによって最適な意思決定を支援する仕組みです。
対象となるのは、プラントや電力網など、複雑で大規模な資産を保有・管理する産業企業です。従来、現場のセンサーデータと本部の基幹システムは分断されており、異常検知から実際の修繕や投資判断までに時間がかかる課題がありました。本ソリューションは、プラットフォーム間を統合した単一のアーキテクチャを提供することで、現場の異常アラームから、保守履歴や予算、人員の空き状況までを統合したワークフローを構築。意思決定の遅延を数週間から数時間へと劇的に短縮することを目指します。
Journalポイント
実はこれ、現場の「壊れそう」というセンサーの叫びを、本社の役員室が「いくらでいつ直すか」という経営判断に一瞬で翻訳するシステムなんです。
え、そうなんですか?現場のデータと本社の経営判断って、今までそんなに簡単には直結していなかったということですか?
そうなんです。実は多くの工場では、機械の稼働データを見る OT というシステムと、予算や人員を管理する IT というシステムが完全に分断されていて、お互いの状況が見えなかったという大きな課題があったんですよ。
電車の運行や工場のラインを止めるわけにはいかないですし、人間が間に入って、メールや会議で調整すれば解決できる話じゃないんですか?
たとえば、数百の変電所を持つ電力会社を想定してください。ある変圧器で異常が出たとき、手作業で過去の修理履歴を調べ、予備部品の在庫を確認し、作業員を手配するとなると、判断までに数日から数週間もかかってしまいます。今回のAI連携なら、それを数時間に短縮できるんです。
なるほど!現場の DX を進める上でも、このデータの統合は避けて通れない部分になりそうですね。でも、具体的にAIはどう関わってくるんですか?
DX というのはデジタル技術でビジネスや組織を変革することです。今回のAIは、稼働データから『いつ故障するか』を予測するだけでなく、予算や人員、部品在庫を踏まえて『今すぐ修理すべきか、交換すべきか』の最適な選択肢を自動で提案してくれます。
他の産業用ソフトウェアを扱う競合会社も、同じようにAIを使ったデータ統合に乗り出しているんでしょうか?
はい、業界全体で ITとOTの融合 が急速に進んでいます。これまでは単にデータを「可視化」する段階でしたが、これからはAIを使って「次にどう動くべきか」という意思決定まで自動化・最適化する時代へとシフトしているんです。
なるほど、データの可視化のその先にある「意思決定の自動化」がこれからの鍵なんですね。とても勉強になりました!

IFSジャパン株式会社
- 代表
- 大熊 裕幸
- 所在地
- 東京都千代田区大手町1‐2-1 Otemachi Oneタワー 27階
- URL
- www.ifs.com/jp/company/about-ifs/at-a-glance
