プレスリリース要約
一般社団法人Japan PBSSは、厚生労働省委託事業のMEDISOと共催で、製薬企業とバイオテックのパートナリングをテーマにしたイベントを開催しました。研究・開発・法務・事業モデルの違いなど多面的な視点から議論が行われ、日本の創薬エコシステム活性化に向けた知見が共有されました。
本イベントは「創薬エコシステム・シリーズ第1回 Partnering of Pharma and Biotech」として2026年5月16日に開催されました。当日はリアルとオンライン合わせて180名以上の製薬企業、バイオテック、アカデミア、支援機関の関係者が参加。製薬企業における提携検討のプロセスや、契約成立前後の法務的トラブル、プラットフォーム型とパイプライン型というバイオテックの事業モデルによる提携アプローチの違いなど、具体的なテーマに沿って多角的な講演が行われました。
後半のパネルディスカッションでは、アステラス製薬や日本ベーリンガーインゲルハイム、ペプチドリーム、Heartseedの実務者が登壇し、パートナリングを成功させる秘訣について熱い議論が交わされました。さらに、厚生労働省委託の「医療系ベンチャー・トータルサポート事業(MEDISO)」によるパートナリング支援策も紹介され、シーズを次の段階へ進めるための外部支援の重要性が示されました。イベント後の交流会でも活発なネットワーキングが行われました。


Journalポイント
実はこれ、単なるビジネスマッチングではなく、お互いの『評価のモノサシ』を合わせるための非常に実践的な試みなんです。
お互いのモノサシ、ですか?製薬企業とバイオテックでは、技術を見る目がそんなに違うものなのですか?
そうなんです。例えば、研究段階と開発段階では評価のポイントが全く異なりますし、バイオテック側もプラットフォーム型かパイプライン型かで提携戦略が大きく変わります。
プラットフォーム型とパイプライン型って、そもそもどう違うのですか?
プラットフォーム型というのは独自の技術基盤を他社に提供するモデルのことで、パイプライン型は特定の開発候補品そのものを創り出すモデルのことです。前者は共同研究の枠組み、後者はライセンス契約が中心になるため、契約の進め方が全く異なるんですよ。
なるほど!それぞれの強みによって、製薬企業との組み方も変わってくるわけですね。
その通りです。さらに森・濱田松本法律事務所の弁護士からは、契約書を交わす前後のトラブル事例も紹介されました。研究開発の期待値のズレをどう防ぐかという法務視点も、提携の成否を分けます。
技術やビジネスモデルだけでなく、法務的なリスク管理も最初からセットで考えないといけないのですね。
まさに。日本の創薬力を高めるには、こうした個別の課題を乗り越え、MEDISOのような公的支援も活用しながら、持続的なパートナーシップを業界全体で増やしていくことが求められています。
単なる技術の取引ではなく、エコシステム全体で新薬を生み出す仕組み作りが大切なんですね。勉強になりました!

一般社団法人Japan Pharmaceutical & BioScience Society

- 代表
- 上村 成章
- 所在地
- 東京都中央区銀座1丁⽬12番4号N&E BLD.6F
- URL
- www.pbss.org/chapter/Japan?language=ja
