プレスリリース要約
株式会社森エンジニアリングは、エデュニア株式会社と共同で、AIを活用した1級土木施工管理技士向けの実務直結型eラーニング『MACT』を開発しました。ベテランの暗黙知をAIで構造化し、資格取得と現場実務の乖離を埋める本取り組みは、深刻化する業界の技術承継と若手育成に一石を投じるものとして注目されます。
建設コンサルタントの森エンジニアリングは、AIと教育工学による教育DXを推進するエデュニアと提携し、1級土木施工管理技士向けeラーニング『MACT(マクト)』を共同開発しました。このプロジェクトは、単なる試験対策にとどまらず、実際の施工現場で求められる判断力や管理力をAI技術と教育設計によって体系化した点が特徴です。実証フェーズにおいては、群馬大学の協力を得て学生によるトライアル受講を実施し、学習効果の検証とコンテンツのブラッシュアップを進める計画となっています。2026年5月7日に発表され、同年度中の順次実装を目指しています。
本コンテンツは、森エンジニアリングが長年蓄積してきた施工実績や管理ノウハウを基に設計されています。具体的には、Adobe Character AnimatorによるAIイントロ動画や、Voice Peakを用いた自動音声付き解説スライド、Google NotebookLMを活用したQ&Aおよび過去問題出題システムなどを搭載。ベテラン技術者の『暗黙知』をAIで構造化・平準化することで、若手や中堅技術者の早期戦力化を支援します。これにより、従来の資格取得支援と現場実務との間に存在した乖離を解消し、属人化しがちだった現場管理スキルの効率的な継承を可能にします。


Journalポイント
実はこれ、単なるオンライン授業ではなく、ベテラン技術者の 暗黙知 をAIで構造化して、会社の資産に変えてしまうという非常に先進的な取り組みなんです。
え、そうなんですか?建設業界の DX というと難しそうですが、一般的なeラーニングとは何が違うのですか?
DXというのはデジタルトランスフォーメーションの略で、IT技術を用いて業務やビジネスモデルを変革することです。今回の教材は、森エンジニアリングが持つ実際の施工実績やノウハウを AI で構造化し、試験知識を『現場でどう使うか』まで落とし込んでいる点が大きく異なります。
実務に直結しているんですね。でも、それってもともとベテランが現場で背中を見せて、時間をかけて教えていくようなものではなかったんですか?
おっしゃる通りです。しかし、今の時代はベテランの大量退職と若手不足が同時に進んでおり、そんな悠長なことは言っていられません。そこで、AIを活用して 教育の平準化 を図り、若手・中堅の早期戦力化を狙っています。
なるほど!じゃあ、このシステムを活用することで、経験の浅い若手でも現場で迷ったときにベテランの知恵をすぐに引き出せるようになる、ということでしょうか?
その通りです。例えば、Googleの NotebookLM というAIを活用したQ&Aシステムが導入されており、受講者が疑問に思ったことをその場で質問し、過去の事例やデータに基づいた回答を即座に得られる仕組みになっています。
それは現場でも心強いですね。他の地方の建設会社でも、同じように AI を活用した技術承継や人材育成の取り組みは進んでいるのでしょうか?
AIというのは人工知能のことで、人間の知的な振る舞いを模倣するコンピュータシステムを指します。現在、建設業界全体で 建設DX が急速に進んでいますが、多くは図面作成や測量の効率化に留まっています。今回のように『人材育成』の核にAIを据える事例は非常に珍しく、先駆的です。
技術をデジタルで残して人を育てる、これからの建設会社の新しいモデルになりそうですね。勉強になりました!

