プレスリリース要約

東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC)は、研究者向け技術シーズ商用化プログラム「Launch1000」において、全国120件の応募から5件の採択案件を決定しました。本プログラムは、創業前からグローバル市場での成長を目指すディープテックスタートアップの創出に向け、資金と実務の両面から強力に支援するものです。

「Launch1000」は、文部科学省の事業の一環として実施されるプログラムです。大学や国立研究機関に所属する研究者や学生が持つ優れた技術シーズを早期に商用化し、将来的な海外市場でのExit(出口戦略)まで見据えたスタートアップの育成を目指しています。今回の公募には全国から120件もの応募が集まり、技術の独自性や社会実装の可能性、グローバルでの成長性などを総合的に審査した結果、5件のプロジェクトが選出されました。採択された案件には、最大1,000万円のノンエクイティ資金が提供され、東大IPCによる実務伴走型の支援が行われます。

採択された5件は、GPUに頼らない省電力なAI計算ハードウェア、昆虫の気流感知に学ぶ動的ガスセンシング、バイオマスからの低コストなメタノール・水素製造、畜産廃棄物等からのリン酸回収技術、専門家不要で動作を自動化できる「Physical AI」システムなど、多岐にわたるディープテック分野です。また、先行支援案件として進められている東京大学の相田卓三卓越教授による「超分子プラスチック」の商用化プロジェクトでは、海外投資家を含む約1.5億円の資金調達やグローバル企業とのPoC(概念実証)検討が進んでおり、本プログラムの強力な推進力が実証されています。

Journalポイント

編集部

実はこれ、単なる資金援助ではなく、東大IPCの専門家チームが事業計画の策定からパートナー開拓まで、泥臭い実務を丸ごと伴走支援するプログラムなんです。

えっ、最大1,000万円ももらえるのに、株を取られないノンエクイティ資金なんですか? それに今回の採択技術には AI を使ったものもあるんですね。

読者
編集部

AI というのは人工知能のことで、大量のデータからパターンを学習して推論する技術です。実は今、ディープテック分野では、技術は優れていても初期のビジネス展開や資金調達で挫折してしまう「死の谷」という大きな課題があるんですよ。

でも、それって国や大学がもともと用意している起業支援の制度などではカバーできないものなんですか?

読者
編集部

確かに制度はありますが、研究者が自力でグローバル市場向けの事業計画や 知財戦略 を組み立てるのは極めて困難です。たとえば今回の採択案件の一つである「メモリで計算するAIハードウェア」のように、世界に挑む技術には初期から国際的な視点での実務支援が不可欠なんです。

なるほど! 先行案件の超分子プラスチックでは、海外投資家から資金を得たり、大手企業と PoC を進めたりしているそうですが、順調なんですか?

読者
編集部

PoC というのは概念実証のことで、新しい技術が実際に使えるかを検証するプロセスのことです。この先行案件では、すでに累計約 1.5億円 の資金調達に成功し、グローバル企業との連携や優秀な研究開発人材の確保など、具体的な成果が出始めています。

すごい実績ですね! ちなみに、民間ベンチャーキャピタルや他大学でも、似たような伴走型の取り組みを行っているのでしょうか?

読者
編集部

実は投資業界全体が、単にお金を出すだけでなく、創業前から伴走して事業を「創る」ハンズオン支援へシフトしています。特に ディープテック 分野では、技術の目利きと実務支援がセットでなければグローバルで勝てないという認識が共通化しつつあります。

研究者とビジネスのプロがタッグを組むことで、世界を変えるイノベーションが日本から生まれる可能性が高まるんですね。非常に勉強になりました!

読者
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 ニュース要点の図解

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社

代表
植田浩輔
所在地
東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
URL
www.utokyo-ipc.co.jp

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