プレスリリース要約
人材紹介大手のヘイズ・ジャパンが公開した調査で、AIはテック人材の雇用を奪うのではなく、定型業務などの「タスク」を代替し、人の専門性を強化する存在であることが明らかになりました。経営層や事業開発担当者にとって、この「二極化する変革」に対応した人材戦略の再構築が急務となっています。
ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンは、世界1万人のテック人材のデータを集約した「テック・タレント・エクスプローラー」を公開しました。調査によると、クラウドエンジニアやAIエンジニアなどソフトウェア集約型の職種では、定型業務がAIに置き換わる一方で、設計や問題解決といった人間の役割は引き続き不可欠です。一方で、プロジェクトマネージャーなど調整力が求められる職種ではAIの影響は低く、ガバナンスやリーダーシップといった役割が今後さらに戦略的重要性を高めていくという「二極化した変革」が進んでいます。
また、日本市場の給与水準における国際比較も明らかになりました。日本は業務委託などの契約型人材の単価において、世界34か国中6位という高い競争力を誇っています。特にソフトウェア開発者では世界3位にランクインしています。その一方で、正社員の給与水準は34か国中18位にとどまっており、契約型と正社員の間で報酬構造にギャップが存在しています。国内企業は現在、レガシー刷新やAI導入などの実質的な変革を推進できる、技術力とビジネス視点を兼ね備えた中堅人材の確保へ投資を強めています。
Journalポイント
実はこれ、エンジニアの仕事がなくなるどころか、実質的な変革を推進できる優秀な人材の獲得競争がさらに激化しているんです。
え、そうなんですか?AIが普及して定型業務が自動化されるなら、むしろエンジニア不足は解消に向かうと思っていました。
AIというのは人工知能のことで、データ学習により自動で処理を行う技術です。今、企業が求めているのは単なる作業者ではなく、レガシー刷新やクラウド移行を主導できる人材なので、そこが不足しているんですよ。
実務とビジネスを結びつけられる一部の優秀な人だけが優遇されて、普通のエンジニアにとっては厳しい時代になるということですか?
たとえば、今回の調査でも中堅レベルの人材不足が慢性化していると指摘されています。そのため、企業はサインオンボーナスや相場を上回るプレミアム報酬を用意してでも、実務とビジネスを結びつけられる人材を確保しようとしています。
なるほど!じゃあこれからのエンジニアは、単に技術を磨くだけでなく、ビジネスを理解する商業的な視点も合わせて持つことが重要ってことですか?
その通りです。ステークホルダーへの影響力や、テクノロジーをどう事業の利益に変えるかという能力が、今や最高峰の評価基準になっています。技術だけの人はAIにタスクを奪われやすいですが、ビジネス視点があれば、AIを強力な武器として使いこなす側に回れます。
日本の正社員の給与水準が世界18位と低めなのも気になります。海外の企業も同じように、ビジネス視点を持つ人材を高く評価しているのでしょうか?
実は世界全体がスキル重視の報酬体系へとシフトしており、特に欧米ではその傾向が顕著です。日本でも、正社員の給与は18位ですが、契約型人材の単価は世界6位と非常に高い。これは、専門スキルに対して一時的にでも高い対価を支払う欧米型の波が、日本にも押し寄せている証拠です。
なるほど、企業としても一律の給与体系ではなく、柔軟な人材戦略が必要ですね。とても勉強になりました!

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社
- 代表
- グラント・トレンズ
- 所在地
- 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー38階
- URL
- www.hays.co.jp/index.htm
