プレスリリース要約
動物医療プラットフォームを運営する株式会社Zpeerは、獣医師を対象にした業務負担に関する調査結果を公開しました。ペット人気の高まりを背景に、特に中・大規模の動物病院において獣医師の過重労働が顕在化しており、事業継続の観点からも業務効率化やサービスポートフォリオの見直しが急務となっています。
調査結果によると、獣医師数が4人以上所属する中・大規模の動物病院において、約3割の獣医師が「忙しく、このペースでは仕事を続けられない」と回答しました。施設の規模が大きくなるほど業務負担が重くなる傾向にあり、特に院長クラスへの負担集中が懸念されています。また、疾患治療以外の業務において、今後増やしたい仕事として「健康診断(35%)」や「駆虫薬処方(20%)」が上位に挙がった一方で、多忙を極める獣医師の間では「総合栄養食・療法食処方」を志向する割合が高まるなど、状況によるニーズの違いも浮き彫りになりました。
一方で、業務負担を軽減するために「減らしたい」と望むカテゴリーとしては、「ペットホテル」が約3割の施設で挙げられました。ペットホテルは飼い主からの需要や安心感が大きいものの、医療行為ではないにもかかわらず夜間対応や管理に多大な労力とスタッフの負担が伴うことが、自由回答から明らかになっています。今回の調査は、獣医師向け情報プラットフォーム「ベットピア」に登録する獣医師314名を対象に、2026年4月にWEBアンケート形式で実施されました。


Journalポイント
実はこれ、動物病院のビジネスモデルが大きな過渡期を迎えていることを示す、非常に重要な調査結果なんです。単なる労働環境だけの問題ではありません。
え、そうなんですか?規模が大きい病院ほど、スタッフが多くて役割分担もしっかりできて、負担は減るものだと思っていました。
実は今、動物医療の高度化に伴って、獣医師が対応すべき専門外の管理業務が激増しており、中規模以上の病院ほどマネジメントやオペレーションの複雑化という課題に直面しているのです。
でも、それってもともとペットホテルや物販などの周辺サービスを幅広く提供するのが、動物病院の一般的な経営スタイルですよね?
おっしゃる通りです。しかし、深刻な人材不足の中で、夜間対応なども伴うペットホテルのようなノンコア業務を自社で抱え続けることが、主業務である医療の質を維持する上での大きな障壁になりつつあります。
なるほど!だから獣医師の方々は、ペットホテルを減らして健康診断のような予防医療にシフトしたいと考えているわけですね。
その通りです。健康診断などの予防医療は、計画的に稼働をコントロールしやすく、飼い主との定期的なコミュニケーションを通じて顧客エンゲージメントを高めることにもつながるため、非常に合理的な選択なのです。
他の動物病院や関連業界でも、DXによる業務効率化や、サービスの選択と集中といった動きは進んでいるのでしょうか?
DXというのはデジタルトランスフォーメーションのことで、デジタル技術を活用して業務やビジネスを改革することです。動物医療でも予約システムや電子カルテの導入によるペーパーレス化が進み、医療に集中できる環境作りが急務となっています。
なるほど、動物医療の現場でも働き方改革とサービスの選択と集中が不可欠な時代になっているのですね。とても勉強になりました!


