プレスリリース要約
グローバル刃物メーカーの貝印が、自宅で本格的な韓国料理を楽しめる専用調理器具「KOREAN KITCHEN」シリーズを発売します。若年層を中心に高まる韓国食文化の浸透と、内食の多様化という市場トレンドを的確に捉え、専用器具というニッチながら需要の高い領域へ参入を図る同社の狙いを探ります。
貝印は2026年5月25日より、韓国料理専用の調理器具シリーズ「KOREAN KITCHEN」の販売を公式オンラインストアや全国の量販店などで順次開始します。同シリーズは、若年層を中心に人気が定着している韓国料理を自宅で手軽に再現することを目指して開発されました。ラインナップには、切れ味にこだわった「サムギョプサルハサミ」や、手に匂いがつかない「ニンニクスライサー」、色移りしにくい黒色の「キンパ巻きす」など計5商品が揃います。価格帯は880円から3,300円(税込)となっています。
近年、日本では「第4次韓流ブーム」などを背景に、キンパやサムギョプサルといった韓国料理が日常的な食文化として定着しています。特に夏場には「暑いからこそ辛いものを食べる」という需要も重なり、家庭での調理機会が増加しています。貝印はこのトレンドに着目し、刃物メーカーとしての高い技術力を活かした「サムギョプサルハサミ」や、油を落としてヘルシーに焼ける「サムギョプパン」など、家庭用調理器具としては珍しい「韓国料理特化型」の製品群を投入することで、新たなキッチンライフの価値を提案します。


Journalポイント
実はこれ、単なるブームへの便乗ではなく、緻密に計算された ニッチ市場の開拓戦略 なんです。
え、そうなんですか?韓国料理の人気に乗っかっただけの企画商品かと思っていました。
実は今、家庭での「多国籍料理の日常化」が進む一方で、調理器具がそれに追いついていないという 需要のミスマッチ が生じているんです。
でも、それってもともと家にある普通の包丁やフライパンでも代用できるんじゃないんですか?
たとえば、サムギョプサル用の肉を切るには普通のキッチンバサミだと刃が滑ります。貝印はそこを 刃物メーカーの技術力 で解決し、1,100円という手頃な価格で専用ハサミを開発したんです。
なるほど!じゃあ「専用だからこそストレスなく作れる」という体験価値を売っているわけですね?
その通りです。さらに「キンパ巻きす」を黒色にして 食材の色移りを防ぐ など、実際に使う人のプチストレスを徹底的に解消する工夫が施されています。
他のキッチンツールメーカーも、こういった特定の料理に特化した商品開発をしているんですか?
実は業界全体が、汎用的な便利グッズから、特定のカルチャーやライフスタイルに深く刺さる 「偏愛消費」向けの商品開発 へとシフトしつつあるんです。
なるほど、自社の強みを特定のトレンドに掛け合わせる手法は、他のビジネスでも応用できそうですね。勉強になりました!


