プレスリリース要約
NTT、クボタ、NTTドコモの3社は、山間部におけるロボット農機の遠隔操作・監視を安定化させる共同実証実験に成功しました。モバイル通信と衛星通信を組み合わせ、通信環境が不安定な地域でも映像伝送を継続できる新技術を開発。人手不足に悩む農業の完全無人化に向けた大きな一歩として注目されます。
今回の実証実験は、日本の耕地面積の約4割を占める中山間地域におけるスマート農業の実現をめざしたものです。地形や遮蔽物の影響でモバイル電波が届きにくい山間部において、ロボット農機の遠隔操作や監視を安全に行うためには、リアルタイムでの映像伝送や制御データの安定した通信が不可欠でした。3社は、ドコモのモバイル通信ネットワークと衛星通信を高度に連携させることで、通信品質が急激に変動する環境下でも、接続を切らすことなく安定した通信環境を維持できるハイブリッドな通信基盤の有効性を検証しました。
技術的な核となるのは、通信状況に応じて複数回線を最適に制御する技術と、独自の映像制御技術です。ロボット農機の走行に必要な進路や周囲の状況など、特に重要な領域の映像品質を最優先で確保しつつ、それ以外の領域を通信帯域の変動に合わせて自動で圧縮します。これにより、限られた通信帯域であっても、操作者が監視を続けるために必要な視認性を維持し続けることが可能になりました。この実証は、将来的な農機の完全無人化や公道走行における遠隔監視要件のクリアに向けた重要なマイルストーンとなります。

Journalポイント
実はこれ、農業の未来を大きく変える「通信のバックアップ体制」の確立なんです。電波が途切れたら即座に事故につながる自動運転において、極めて重要な技術なんですよ。
え、そうなんですか?農機を遠隔で動かすだけなら、スマートフォンと同じような普通の携帯電波があれば十分だと思っていました。
実は今、日本の農地の約4割を占める中山間地域では、地形のせいでモバイル電波が不安定になりやすいという課題があります。映像が数秒でも途切れると遠隔監視としての安全性が保てず、実用化の大きな壁になっていたんです。
電波が悪い場所でも映像がカクカクしたり止まったりせず、まるで現場にいるかのようにスムーズに監視を続けられるってことですか?
衛星通信はエリアが広い一方で、通信の遅延が発生しやすいという弱点があります。今回の技術は、普段は高速なモバイル通信を使い、電波が弱まった時だけ衛星通信で補完する『いいとこ取り』を自動で行うのが特徴です。これにより、映像の途切れをゼロに近づけられます。
なるほど!じゃあ、電波が悪い場所でも映像がカクカクしたり止まったりせず、まるで現場にいるかのようにスムーズに監視を続けられるってことですか?
はい。さらに映像の『重要領域』、つまり農機の進路や障害物が写る部分だけを高画質に保、それ以外の背景は自動で圧縮してデータ量を抑える技術も使われています。これにより、通信帯域が狭くなっても、安全運転に必要な視認性を常にキープできるんです。
それなら安心ですね!この技術を使えば、農業以外の産業、例えば建設業界などのDXも一気に進みそうですがどうですか?
DXというのはデジタルトランスフォーメーションのことで、デジタル技術による業務やビジネスモデルの変革を指します。おっしゃる通り、この技術は建設機械の遠隔操作や災害時のドローン飛行など、山間部や過酷な環境下での遠隔作業が必要なあらゆる産業への応用が期待されています。
農業から始まって、日本のさまざまな現場の人手不足を救う基盤になるかもしれないんですね。とても勉強になりました!

NTT株式会社
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- 代表取締役社長
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