プレスリリース要約

TOPPANホールディングスは、東京消防庁のイノベーションプロジェクトに採択され、リチウムイオン電池(LIB)の火災に対応する新型消火器具の共同開発をスタートしました。同社が持つ独自の「消火フィルム」技術を応用し、専門知識がなくても「被せるだけ」で初期消火と熱暴走の抑制ができる器具の実現を目指します。

近年、モバイルバッテリーや電動キックボード、シェアサイクルなどの普及に伴い、リチウムイオン電池(LIB)を原因とする火災が急増しています。しかし、従来の消火器では、LIB特有の現象である「熱暴走」による再燃を防ぐことが困難でした。熱暴走とは、電池内部の化学反応によって異常発熱が連鎖する現象で、内部の高温を十分に冷却できない限り、時間の経過とともに何度も火がついてしまうという厄介な特徴を持っています。この課題に対し、TOPPANホールディングスは東京消防庁と連携し、2026年5月から2年間の共同開発を行う契約を締結しました。

今回開発する「三位一体型簡易消火器具」は、熱に反応して消火成分を自動放出するTOPPANの「消火フィルム」を軸に、吸熱素材と耐火素材を組み合わせた多層構造を採用します。これにより、「初期消火」「冷却による熱暴走抑制」「延焼遮断」を同時に実現します。一般家庭向けには、専門知識不要で「被せるだけ」で安全に消火できる設計とし、さらに鉄道会社やシェアサイクル運営会社などの公共インフラ、そして消防隊員が使用するプロ仕様モデルまで、幅広いターゲット層に向けたプロダクト開発と実証実験を進めていく計画です。

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Journalポイント

編集部

実はこれ、TOPPANが長年培ってきたコーティング技術などを応用した消火フィルムという特殊な素材がベースになっているんですよ。

え、あの印刷大手のTOPPANが消火器具を作るんですか?フィルムを被せるだけで火が消せるなんて、ちょっと信じられないですね。

読者
編集部

実は今、モバイルバッテリーなどの普及に伴ってリチウムイオン電池の火災が急増しているんです。しかし、従来の消火器では一時的に火が消えても、すぐにまた燃え出してしまうという深刻な技術的課題があるんですよ。

一度火が消えたのに、また燃え出してしまうんですか?それって一体どういう仕組みなんですか。とても危険ですね。

読者
編集部

電池の内部で化学反応が連鎖して異常発熱する熱暴走という現象が起きるからです。従来の消火器では内部まで冷却できませんが、今回の新器具は吸熱素材を組み合わせて熱の連鎖を物理的に遮断し、再燃を防ぎます。

なるほど、熱の連鎖を止めるのがポイントなんですね!専門知識がなくても『被せるだけ』で安全に対処できるそうですが、具体的にはどんな場所での利用を想定しているのですか?

読者
編集部

一般家庭でのモバイルバッテリー発火対策はもちろん、鉄道の車内や駅構内、電動シェアサイクル置き場といった公共インフラへの初期対応用装備として導入を推進します。さらに、消防隊員向けのプロ仕様モデルも展開予定です。

公共交通機関に標準装備されれば非常に心強いですね。ただ、これだけ有望な市場となると、他社との競合状況が気になります。

読者
編集部

競合というのは同じ市場で競い合うライバル企業のことですが、今回の強みは東京消防庁の実験施設で実際の燃焼試験を共同で行う点にあります。公的機関の専門知見と現場の声を直接取り入れることで、安全性と使いやすさの両面で圧倒的な信頼性を担保できるのが最大の差別化要因ですね。

なるほど、行政との共同開発だからこそ、抜群の信頼性を得られるわけですね。これからの社会インフラとして普及するのがとても楽しみです!

読者
TOPPANホールディングス株式会社 ニュース要点の図解

TOPPANホールディングス株式会社

代表
麿秀晴
所在地
東京都文京区水道1-3-3
URL
www.holdings.toppan.com/ja/news
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