プレスリリース要約
Preferred Roboticsは、デンソー高棚製作所に小型自律搬送ロボット「カチャカプロ」を導入しました。狭い通路やレイアウト変更が難しい現場において、電気を使わない「からくり」技術とロボットを連携させることで、作業者の大きな負担となっていた約30kgの完成品運搬作業をゼロにすることに成功しました。
株式会社Preferred Roboticsは、世界的な自動車部品メーカーである株式会社デンソーの高棚製作所の4つの生産ラインに、小型自律搬送ロボット「カチャカプロ」を導入しました。高棚製作所では多品種少量生産を行っており、扱う部品や製品が非常に多く、これまで完成品(1箱あたり30kg弱)の運搬作業が作業者の大きな負担となっていました。従来は1回あたり平均22メートル、1日に平均58回(約2,000歩相当)の運搬作業を作業者が手作業で行っていましたが、今回のカチャカプロの導入により、これらの重労働がボタン一つで自動化され、運搬作業が完全にゼロになりました。
今回の導入において特徴的なのは、カチャカプロと電気を使わずに自動で荷物の移載・積載を行う「からくり」機構を共同開発して連携させた点です。落下防止ストッパーや箱のセパレート機構、進入精度を向上させるガイドローラーなどを組み合わせることで、故障しにくく安全で安価な自動化システムを実現しました。この取り組みはデンソー社内でも高く評価され、製造部の2025年のトピックスに選出されたほか、すでにグループ会社を含む10拠点へ実績が共有され、他現場への横展開が進められています。


Journalポイント
実はこれ、高価なセンサーや電気を一切使わずに、ロボットの動きだけで荷物の積み下ろしを自動化しているんです。
え、そうなんですか?ロボットが荷物を運ぶだけじゃなくて、載せたり下ろしたりするのも電気を使わないなんて不思議ですね。
実は今、多くの製造現場で「自動化したいけれど、設備投資の予算が限られている」という課題があるんです。そこで注目されたのが、重力やバネの力を利用した からくり 技術でした。
でも、それっておともと工場にある古い技術なんじゃないですか?最新の AMR と組み合わせるメリットは何ですか?
AMRというのは自律走行ロボットのことで、ガイドなしで自ら動く仕組みです。高価な電動アームで荷物を載せ替える代わりに、ロボットが進入する物理的な力だけで動く「からくり」を組み合わせることで、安全かつ圧倒的に安価な自動化を実現したのです。
なるほど!じゃあ、ロボット側には特別な機械を付けずに、受け側の工夫だけで自動化できたってことですか?
その通りです。たとえば、カチャカプロが置き場に到着した瞬間だけストッパーが下がり、離れるとバネの力で戻る仕組みなどを共同開発しました。数字で言うと、これにより 30kg弱 の重い箱を運ぶ作業が完全にゼロになりました。
他の会社も似たようなことしてるんですか?
はい、人手不足が深刻化する中で、こうした「ローコスト・オートメーション」への関心は業界全体で高まっています。今回の事例も、すでにデンソーグループの 10拠点 へ共有され、横展開が始まっています。
最新技術と現場のアナログな知恵の融合ですね。とても勉強になりました!

株式会社Preferred Robotics

- 代表
- 礒部達
- 所在地
- 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 大手町ビル
- URL
- www.pfrobotics.jp
