プレスリリース要約
放射冷却素材を開発するクライメートテックスタートアップのSPACECOOLは、JAグループ主催の「JAアクセラレータープログラム第8期」にて優秀賞を受賞しました。猛暑が深刻化する中、ゼロエネルギーで温度を低下させる新素材を用いた農畜産業向けの暑熱対策ソリューションが、生産性向上に寄与する点が高く評価されました。
SPACECOOLは、2026年5月21日に開催された「JAアクセラレータープログラム第8期」の最終選考会において、過去最多となる270件超の応募の中から優秀賞に選出されました。同プログラムは、食と農、くらしのサステナブルな未来を目指し、革新的な技術を持つスタートアップを支援するオープンイノベーションプログラムです。同社は、独自の放射冷却素材「SPACECOOL」を活用し、農畜産業の生産性維持や農業従事者の熱中症リスク軽減に寄与する新たな暑熱対策ソリューションを提案し、その実用性と社会的意義が認められました。
同社が開発した「SPACECOOL」は、直射日光下でも太陽光をブロックし、熱を宇宙に逃がすことで、ゼロエネルギーで外気温よりも温度を下げられる世界最高レベルの放射冷却素材です。すでに実際の豚舎に導入した事例では、暑熱ストレスの緩和により豚の成長が促され、出荷日齢を25日短縮するという顕著な成果を上げています。地球温暖化による猛暑が深刻な課題となる中、空調エネルギーを使用せずに冷却できるこの技術は、持続可能な一次産業を支える新たなインフラとして注目を集めています。

Journalポイント
実はこれ、電気を一切使わずに、貼るだけで直射日光下であっても 外気温より温度が下がる という驚きの放射冷却素材なんです。
え、電気を全く使わないのに冷えるんですか?日傘のように日差しを遮るだけとは何が違うのか、仕組みがすごく気になります。
太陽光を反射して熱の吸収を抑えるだけでなく、素材自体の熱を『大気の窓』と呼ばれる特定の波長の赤外線に変えて、大気圏を突き抜けて宇宙空間へ直接逃がしているんです。これにより、熱を溜め込まずに自ら冷えていく仕組みを実現しています。
宇宙に熱を逃がすなんて壮大な技術ですね!でも、エアコンの代わりとして、実際の農畜産業の現場でどれほどの効果が出ているのでしょうか?
たとえば、実際の豚舎の屋根にこの素材を適用した事例では、夏の暑さによる豚の食欲低下や夏バテを防ぐことができました。その結果、豚の成長スピードが維持され、なんと 出荷日齢を25日も短縮 できたという劇的な生産性向上のデータが出ています。
出荷が25日も早くなるのは、農家の経営にとって非常に大きなインパクトですね!畜舎だけでなく、農作業をする人の熱中症対策や、農作物の保管倉庫などにも応用できるのでしょうか?
その通りです。農作物の保管倉庫の温度上昇を抑えるだけでなく、今後はビニールハウスの高温対策や、農業従事者が着用する帽子やヘルメットへの応用も期待されています。エネルギーを使わずに熱中症リスクを下げられるため、屋外作業の多い一次産業全体の救世主になり得ます。
素晴らしいですね。こうした クライメートテック 分野の技術は、他のスタートアップも開発しているのでしょうか?
クライメートテックというのは、気候変動に対処するための技術のことです。現在、世界中で多くの企業が開発を競っていますが、SPACECOOLのように 宇宙への放射冷却 を社会実装レベルで実用化した例は非常に珍しく、世界トップクラスの性能を誇っています。
なるほど、日本発の技術が世界の温暖化対策をリードしていくかもしれないのですね。とても勉強になりました!

SPACECOOL株式会社

- 代表
- 末光 真大
- 所在地
- 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー4階
- URL
- www.spacecool.jp
