プレスリリース要約
パーソルキャリアは、2026年4月に入社した新社会人の転職サイト「doda」への登録動向を発表しました。登録者数は前年の過去最高値から減少したものの、2011年比で28倍と引き続き高水準を維持しています。売り手市場における企業の受け入れ環境改善や、若手のキャリア観の二極化が背景にあるとみられ、注目を集めています。
発表によると、2026年4月における新社会人の「doda」登録者数は、前年同月比で90%と減少に転じました。しかし、調査を開始した2011年と比較すると、全体では約8倍、新社会人単体では約28倍という驚異的な伸びを示しており、若年層の間で転職サイトへの登録が一般化している状況に変わりはありません。今回の前年比減の背景には、企業の採用・育成環境の改善や、新社会人の「安定志向」と「成長志向」への二極化があると分析されています。特に、初任給の引き上げや配属の明確化といった企業の定着支援策が、入社直後の不安を和らげた可能性が指摘されています。
「doda」は、パーソルキャリアが運営する日本最大級 of 転職サービスです。求人情報の提供からエージェントサービス、転職フェアの開催まで多角的に展開し、多くの転職希望者と企業をマッチングしています。今回の調査は、同サービスに新規登録したユーザーのうち、新卒入社ではじめて社会人になった層の動向を分析したものです。近年は、就職活動時から将来の転職を見据えてファーストキャリアを選ぶ「転職ネイティブ世代」が増加しており、今すぐの転職目的だけでなく、自身の市場価値の把握やキャリアの情報収集ツールとして、入社直後から登録する動きが定着しています。


Journalポイント
実はこれ、新社会人が会社を嫌になってすぐに辞めたがっているわけではなく、むしろ企業の受け入れ努力が実を結んで、現職に集中できている証拠なんです。
え、そうなんですか?転職サイトへの登録者数が増えていると聞くと、てっきり早期離職が増えているのかと思っていました。
そう思いますよね。背景には、企業が初任給アップやオンボーディングと呼ばれる新入社員の立ち上がりを支える仕組みを強化したことがあります。これにより、入社直後の『こんなはずじゃなかった』という強い不安が和らいじているんですよ。
オンボーディングというのは新入社員の定着支援のことですね。でも、それならそもそも転職サイトに登録する必要すらないんじゃないですか?
オンボーディングというのは、新入社員が職場に早く慣れて活躍できるようにサポートするプロセスのことで、今の企業では必須の施策です。登録を続ける理由は、今の若者が将来のキャリアを見据えた転職ネイティブ世代だから。今すぐ辞めなくても、情報収集は欠かさないんです。
なるほど!今すぐ転職しなくても、自分の市場価値を測るために登録しているんですね。最近はAIの進化も激しいですが、そうした技術の変化も彼らの焦りに影響しているのでしょうか?
AIというのは人工知能のことで、業務の自動化などを進める技術ですね。おっしゃる通り、企業の採用基準が即戦力重視へと変化する中で、若手は『まずは現職で確かなスキルを身につけよう』と、むしろ手堅く経験を積む選択をしています。
なるほど。他の会社でも、こうした若手の安定志向や成長志向に合わせた育成制度を導入しているのでしょうか?
はい、多くの企業が若手のキャリア自律を促すために、早期から裁量のある仕事を任せたり、社内公募制度を整えたりしています。単に引き留めるだけでなく、社内で挑戦できる環境を作ることが業界全体のトレンドになっています。
ただ囲い込むのではなく、社内で成長できる道筋を示すことが大切なんですね。とても勉強になりました!

