プレスリリース要約

中部電力と日揮ホールディングス傘下の日揮グローバルは、オマーン国において、乾燥地でも育つ作物「ソルガム」を原料とした持続可能な航空燃料(SAF)の生産事業化に向けた共同調査を開始しました。中東の過酷な環境を活かした新たな脱炭素エネルギーのサプライチェーン構築を目指す、両社の挑戦に注目が集まっています。

中部電力、日揮グローバル、およびJCCP(国際石油・ガス・持続可能エネルギー協力機関)の3者は、JCCPの「産業基盤整備支援化確認事業」に採択され、共同事業契約を締結しました。本事業では、オマーン国営石油会社(OQ)の協力を得て、オマーン現地でのソルガム栽培試験や、ソルガムを原料としたSAF(持続可能な航空燃料)の生産プロセス検討、および経済性・事業性の評価を2026年度末まで実施します。栽培の現地適用性評価には、名古屋大学も協力します。

原料として検討される「ソルガム」はイネ科の作物で、高温や乾燥に強く、痩せた土地でも育つため、中東のような過酷な気候での栽培に適しています。さらに糖度が高く、発酵させることでバイオエタノールを効率的に生産できる特徴を持ちます。中部電力のバイオマス調達に関する知見と、日揮グループが持つプラント建設やプロセス検討の技術力を融合させることで、栽培から燃料生産、流通にいたる一連のバリューチェーンの構築を目指します。

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Journalポイント

編集部

実はこれ、砂漠のような不毛の地を、次世代の グリーンエネルギー生産拠点 に変えてしまおうという壮大なプロジェクトなんです。

え、砂漠で燃料を作るんですか? そもそも SAF って何でしたっけ?

読者
編集部

SAFというのは「持続可能な航空燃料」のことで、従来の化石燃料に比べてCO2排出量を大幅に削減できる代替燃料のことです。実は今、航空業界全体でこの燃料の確保が急務となっていますが、原料となるバイオマスの不足が深刻な課題なんです。

でも、それってもともと豊かな農地でトウモロコシなどを育てて作るんじゃないんですか?

読者
編集部

そうなんです。しかし食料と競合するため批判も多く、そこで注目されたのが ソルガム です。乾燥や高温に非常に強く、他の作物が育たない痩せた土地でも育つため、食料生産を邪魔しません。数字で言うと、従来の燃料に比べて 約60〜80%のCO2削減効果 が見込めます。

なるほど!じゃあ砂漠の多い中東のオマーンは、栽培にうってつけの場所ってことですか?

読者
編集部

その通りです。今回は地元の国営石油会社 OQ や名古屋大学とも連携し、現地に適した栽培方法を検証します。中部電力のバイオマス研究と、日揮のプラント建設の知見を掛け合わせ、生産から流通までの仕組みを丸ごと作ろうとしています。

他の会社も似たようなバイオ燃料の開発をしているんですか?

読者
編集部

はい、世界中のエネルギー企業が廃食油や都市ゴミなど様々な原料での開発を競っています。その中で、乾燥地での大規模栽培から一貫して手がける今回のモデルは、産油国の脱炭素化支援という観点でも独自の強みを持っています。

砂漠を活かす逆転の発想、素晴らしいですね。今後の進展が楽しみです!

読者
日揮ホールディングス株式会社 ニュース要点の図解

日揮ホールディングス株式会社

代表
佐藤 雅之
所在地
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA
URL
www.jgc.com
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