プレスリリース要約
株式会社アマナが企画・制作を手掛けたシスメックス株式会社の車内広告シリーズ「誰かに話したくなる血液トリビア」が、第47回「2026日本BtoB広告賞」にて最高賞である経済産業大臣賞を受賞しました。専門的な「血液や検査」を身近な切り口で表現し、生活者との接点を創出したクリエイティブが評価されています。
本施策は、グローバルヘルスケア企業であるシスメックスが、一般生活者にとって馴染みの薄い「血液」や「検査」の重要性を伝えるために実施したコミュニケーション施策です。具体的には、思わず誰かに話したくなるような“血液のトリビア”をテーマにしたシリーズ広告を、移動中の電車内という日常空間に展開しました。8月21日の「献血の日」など、血液への関心が高まる時期に合わせて展開され、生活者との接点を効果的に創出。この日常空間を活かしたアプローチと高いクリエイティブ表現が評価され、全応募作品の中から最高賞となる経済産業大臣賞の受賞に至りました。
企画・制作を担当したアマナは、ビジュアルコミュニケーション事業を軸に、企業の価値を伝えるクリエイティブを提供している企業です。今回のプロジェクトでは、シスメックスが50年以上にわたり培ってきた血液検査の技術と実績を背景にしながらも、専門用語を並べるのではなく、生活者が直感的に興味を持てる「トリビア」という切り口を採用しました。これにより、BtoB企業でありながらも、一般社会とのエンゲージメントを深めることに成功しています。同社の持つ高いビジュアル制作力と、ターゲットの心理を捉えたメディアプランニングが結実した事例と言えます。
Journalポイント
実はこれ、一見関係なさそうな一般生活者を巻き込むコミュニケーションを設計することで、結果的にBtoB企業のブランド価値を最大化させた見事な事例なんです。
え、そうなんですか?BtoB企業なら、一般の人向けではなく、取引先の企業向けに広告を出すのが普通だと思っていました。
BtoBというのは「Business to Business(企業間取引)」のことで、企業が企業に向けてサービスを提供するビジネスモデルですね。実は今、多くのBtoB企業が「自社の認知度不足」や「優秀な人材の採用難」という課題を抱えており、一般向けのブランディングを強化しているんです。
なるほど、そういう背景があるんですね。でも、専門的な技術や難しい検査の話を一般の人に届けるのって、もともとハードルがすごく高いんじゃないですか?
その通りです。そこで今回のシスメックスとアマナの取り組みでは、難しい解説を一切排除し、移動中の電車内でつい読んでしまう「血液のトリビア」という形に情報を凝縮しました。日常の隙間時間をうまく活用したのがポイントです。
なるほど!じゃあ、ただ広告を出すだけでなく、見る人の「その時のシチュエーション」まで計算して企画されているってことですか?
まさにその通りです。電車内という、スマホに飽きた時にふと目が行く場所に、思わず納得してしまう豆知識を配置する。この文脈設計が、単なる情報発信を「誰かに話したくなる体験」へと昇華させた要因ですね。
他のBtoB企業でも、自社の難しい技術やサービスを、こうしたユニークな切り口で一般に発信している例はあるのでしょうか?
はい、実は業界全体が「一般認知の獲得」へシフトしています。ただの製品紹介ではなく、社会的な意義をストーリーで伝えるナラティブ・マーケティングを取り入れる企業が増えており、今回の受賞はその先頭を走る好例と言えます。
ただ技術をアピールするのではなく、生活者との接点やストーリーをどう作るかが鍵なんですね。勉強になりました!

