プレスリリース要約
株式会社グラファーは、国分西日本株式会社へAIを活用した食品規格書作成システム『Graffer Databridge』の提供を開始しました。食品卸売業において、企業ごとに異なるフォーマットでやり取りされる複雑な商品情報をAIで自動変換するこの取り組みは、業界全体のDXを加速させる実用的なAI活用事例として注目されます。
生成AI活用支援を手掛けるスタートアップの株式会社グラファーは、2026年6月2日、大手食品卸の国分西日本株式会社へ、AIを活用した食品規格書作成システム『Graffer Databridge』の提供を開始したと発表しました。両社は2025年より、親会社である国分グループ本社とともに機能検証を重ねており、実務における有効性が確認されたため正式導入に至りました。国分グループは2024年にも全社員約4,500名規模でグラファーの生成AIプラットフォームを導入しており、今回の取り組みは日常的なAI活用から、より専門的な業務プロセスの高度化へと踏み込んだ形になります。
今回導入された『Graffer Databridge』は、食品規格書や商品仕様書、PDF、Excel、画像付き帳票など、企業間でやり取りされる多様な非構造データをAIが読み取り、必要な項目を自動で抽出・構造化するシステムです。食品卸売業では、多数のメーカーから届く異なるフォーマットの商品情報を、小売店指定の形式や基幹システム用のCSVデータへと変換・再整理する業務が日々発生しています。同システムはこれらの変換作業を自動化し、担当者が転記ミスを防ぎつつ、内容の最終確認や取引先との調整といった判断業務に集中できる環境を構築します。
Journalポイント
実はこれ、単なる文字読み取りではなく、バラバラな形式の書類をAIが「解釈」して、指定のフォーマットに自動で仕分けてくれるシステムなんです。
え、そうなんですか? 書類ごとにフォーマットが違っても、AIが自動で判断して合わせてくれるんですか?
はい。食品業界では、メーカーごとにExcelやPDF、画像など提出形式がバラバラで、手作業の転記ミスが 大きなリスク になっていました。
でも、もともと OCR とかで自動化できなかったんですか?
OCR というのは画像から文字を読み取る技術のことですが、従来のOCRは枠線の位置などを事前に細かく設定する必要がありました。今回のシステムでは、事前設定なしで アレルゲン や 賞味期限 などの重要データをAIが自動で抽出・構造化して、指定の形式で出力できます。
なるほど! そのデータを使って、自社の基幹システムへの登録も一瞬で終わるということですね?
その通りです。今回のシステムを使えば、転記作業にかかっていた時間を大幅に削減し、人間は最終的な 確認や判断業務 に集中できるようになります。
他の食品卸や小売でも、似たような DX の動きは広がっているんでしょうか?
DX というのはデジタル技術を使って業務やビジネスモデルを変革することです。現在、食品業界全体で人手不足と業務効率化が急務となっており、国分グループのように 全社規模での生成AI導入 から個別業務の自動化へシフトする動きが本格化しています。
なるほど、ただのツール導入ではなく、業務全体のプロセスを新しくしていく取り組みなんですね。とても勉強になりました!


