プレスリリース要約
株式会社i-plugが実施した調査によると、2028年卒業予定の学生を対象とした新卒採用において、8割以上の企業が採用人数を「維持」または「増やす」方針であることが明らかになりました。売り手市場が続く状況下で、企業の採用意欲は依然として旺盛であり、夏前から動き出す「採用の早期化」がさらに加速しています。
調査は2026年5月に新卒採用を実施する企業334社を対象に行われました。28年卒採用の開始時期については、2026年7月までに開始予定の企業が全体の約6割に達し、前年より「早くする」と答えた企業も33.7%にのぼりました。採用予定人数に関しては、「27年卒と変更なし」が84.4%、「増やす」が8.7%となり、合わせると9割以上の企業が採用規模を維持・拡大する意向を示しています。この結果から、少子化や売り手市場を背景に、優秀な人材を早期に確保しようとする企業の強い意欲がうかがえます。
一方で、さらに先の29年卒の採用スケジュールについては、8割以上の企業が「まだ決まっていない」と回答しました。現在は直近の27年卒の選考フォローや28年卒の準備にリソースが集中しており、29年卒の計画策定は今後の市場動向や自社の採用成果を見極めた上で慎重に進める方針であると推察されます。企業は限られた採用リソースを目の前の活動に集中させつつ、変化の激しい新卒市場の動向を注視している状況です。


Journalポイント
実はこれ、新卒採用における早期化が単なる一過性のトレンドではなく、激化する市場における企業の「生存戦略」になっている証拠なんです。
え、生存戦略ですか?具体的にはどういうことでしょうか。採用時期を早くするだけでそんなに変わるものなのですか?
実は今、多くの企業が優秀な学生と早期に出会うために、夏のインターンシップを実質的な採用の入り口として活用しているんです。そのため、他社より一歩でも早く動き出す必要性に迫られているんですよ。
でも、それってもともと採用活動のルールなどで、開始時期は国や業界団体によって一律で決められていたんじゃないですか?
ルールはありますが形骸化が進んでいます。数字で見ると、28年卒採用を「2026年7月まで」に開始する企業が約6割に達し、前年よりさらに前倒しする企業も約3割にのぼるのが現状です。
なるほど!それだけ周りが早く動いているなら、自社も負けじとダイレクトリクルーティングなどを駆使して攻めるしかないですね。
ダイレクトリクルーティングというのは、企業が求職者へ直接スカウトを送る採用手法のことで、新卒市場でもオファー型サービスとして急速に普及しています。学生のプロフィールを見てピンポイントで口説けるのが強みですね。
確かにそれなら効率的ですね。他の会社も同じようにオファー型サービスを導入し始めているんでしょうか?
はい、今回の調査を行ったi-plugの「OfferBox」では、登録企業数がすでに2万2,000社を突破しています。市場全体が従来の「待ち」の採用から「攻め」の採用へとシフトしているんです。
ただ待っているだけでは優秀な人材は採れない時代なんですね。自社の採用戦略も見直す必要がありそうです。勉強になりました!

