プレスリリース要約
テスホールディングスは、インドネシアで建設中の「EFBペレット」製造工場が2026年6月に操業を開始する予定であることを発表しました。パーム油搾油時の残渣を再利用するこの取り組みは、カーボンニュートラル実現とサーキュラーエコノミーの推進に向けた同社の注力事業として注目を集めています。
テスホールディングスの連結子会社であるPTEC社は、インドネシアの北スマトラ州セイマンケイ工業団地において、農作物残渣由来のバイオマス燃料「EFBペレット」の製造工場の建設を進めてきました。2025年2月の着工から順調に工事が進み、2026年5月現在では操業開始に向けた製造試験や機器の負荷試験といった試運転フェーズに入っています。同社グループが掲げる中期経営計画「TX2030」では、「資源循環型バイオマス燃料事業」を注力分野として位置づけており、本工場の稼働はその中核を担う重要なステップとなります。
今回建設された新工場は、敷地面積約11,000㎡を誇り、年間約1万トンのEFBペレットを生産する計画です。EFBとはアブラヤシからパーム油を搾油した後に残る「椰子空果房」のことで、従来は廃棄されていた資源を有効活用します。同社は、本工場での生産・販売を通じて量産化に向けた研究開発を継続し、将来的には中期経営計画期間において年間10万トンの製造能力を獲得することを目指しています。これにより、未利用バイオマス資源の商業化と持続可能なエネルギー供給体制の構築を両立させます。

Journalポイント
実はこれ、これまで現地で厄介者扱いされていた「ゴミ」を、高品質なエネルギーに生まれ変わらせる画期的なプロジェクトなんです。
え、ゴミをエネルギーにですか?その「EFB」って、一体どういうものなんですか?
EFBというのはアブラヤシからパーム油を搾油する際の副産物である「椰子空果房」のことで、水分が多くて腐りやすいため、放置するとメタンガスを発生させる課題がありました。
放置すると環境に悪いゴミだったんですね。でも、それって水分が多いなら、燃料にするのは難しいんじゃないですか?
その通りです。だからこそ、PTEC社が持つ乾燥・成形技術が鍵になります。これをペレット状に固めることで、石炭の代替にもなる優秀な バイオマス燃料 へと加工するんです。
なるほど!ゴミが減って燃料も手に入るなら一石二鳥ですね。工場はどのくらいの規模で生産する計画なんですか?
今回操業する工場は年間約 1万トン の生産からスタートしますが、将来的にはグループ全体で年間 10万トン の製造能力を目指しています。これはかなりの規模感ですよ。
10万トンはすごいですね!他のエネルギー企業も、こういった東南アジアの未利用資源に注目しているのでしょうか?
はい、業界全体で サーキュラーエコノミー、つまり資源循環へのシフトが急速に進んでいます。未利用の残渣を燃料化するサプライチェーンをいち早く抑えることが、今後の競争力に直結するからです。
廃棄物を価値に変えるビジネスモデルですね。これからの展開がとても楽しみになりました!


