プレスリリース要約
エーザイは、味の素の新規事業創出プラットフォーム「INNOSEED by AJINOMOTO GROUP」において、2026年度のテーマである「認知症・MCIをとりまく社会課題解決」の伴走支援を開始しました。製薬大手の知見と食品大手の社内起業家育成が融合する、業界の枠を超えた共創アプローチとして注目されます。
エーザイは、味の素が全従業員を対象に展開する新規事業創出プラットフォーム「INNOSEED by AJINOMOTO GROUP」の2026年度テーマの一つ「認知症・MCI(軽度認知障害)をとりまく社会課題解決」において、伴走支援をスタートしました。高齢化に伴い認知症やMCIの当事者とその家族が増加する中、日常生活における支援や新たなサービス創出が急務となっています。今回の連携により、医療領域にとどまらない生活者起点での新たなビジネスモデルの創出を目指します。
本取り組みにおいて、エーザイは認知症領域における長年の知見や事業経験を活かし、多角的なサポートを提供します。具体的には、認知症やMCIに関する基礎知識・社会課題の情報提供、自社における新規事業や共創事例の紹介、認知症当事者との対話機会の創出、さらにはアイデアをブラッシュアップするための共同ワークショップの開催などが含まれます。味の素の社内公募で選抜された社員が提案するビジネスプランに対し、初期段階から専門的な知見を注入することで、事業化の精度を高める狙いです。

Journalポイント
実はこれ、製薬会社が薬をつくるだけでなく、日常生活全体を支える 認知症エコシステム を他社と共同で構築するための戦略なんです。
エコシステムですか。薬を提供するだけでは解決できない課題が、日常生活のなかにたくさんあるということでしょうか。
その通りです。認知症の予防や早期発見、そして発症後の暮らしのサポートには、食事やコミュニケーションといった 非医療領域 のアプローチが欠かせません。
確かにそうですね。でも、味の素の社内ベンチャー制度である INNOSEED と組むメリットは何ですか?
INNOSEED というのは味の素グループの新規事業創出プラットフォームのことで、全社から意欲あるアイデアが集まる仕組みです。エーザイにとっては、自社だけではリーチしにくい「生活者目線」の斬新な事業アイデアと出会える絶好の機会になります。
なるほど!お互いの強みを持ち寄るわけですね。具体的には、エーザイはどのような形で伴走支援を行うのでしょうか?
エーザイが持つ認知症の基礎知識を提供するだけでなく、なんと 認知症当事者 との対話の機会も提供します。現場のリアルな声を事業開発に反映させるためです。
それは強力ですね。他の業界でもこうした異業種による オープンイノベーション は増えているのでしょうか。
オープンイノベーション というのは自社以外の組織と技術やアイデアを共有して革新的な価値を生み出す手法のことで、近年非常に増えています。特にヘルスケア領域では、単独での事業開発に限界を感じた企業が、他社のプラットフォームを活用するケースが主流になりつつあります。
専門知識を他社に提供することが、結果的に自社のエコシステムを拡大し、市場を広げることになるんですね。勉強になりました!

エーザイ株式会社
- 代表
- 内藤 晴夫
- 所在地
- 東京都文京区小石川4-6-10
- URL
- www.eisai.co.jp/index.html
