プレスリリース要約
株式会社スリーシェイクが実施した「製造業におけるデータ連携実態調査」によると、約7割の企業がオンプレミス環境を残したまま運用しており、約6割でExcelやCSVを用いた手作業によるデータ連携が残存していることが明らかになりました。DX推進の裏で、現場の属人化やデータ分断という課題が浮き彫りになっています。
調査結果によると、現在の業務システム環境について「オンプレミスとクラウドの混在」が41.2%、「オンプレミス中心」が33.3%となり、全体の約7割がオンプレミス環境を維持している実態が分かりました。また、システム間のデータ連携方法では、「一部自動化されているが手作業も含まれる」が36.3%、「手作業が中心」が30.4%を占め、多くの現場で依然として人力を介したデータ移行が行われています。
データ連携における課題としては、「手作業による処理が多い(23%)」や「改修や変更に時間・コストがかかる(20%)」が上位に挙がりました。さらに、約5割の企業でデータ連携業務が特定の担当者に依存する「属人化」が発生しており、今後の改善についても約4割が「必要性を感じつつも未着手・検討中」と回答するなど、リソースやノウハウの不足から対策が後回しになっている現状がうかがえます。


Journalポイント
実はこれ、多くの製造業が陥っている「ハイブリッド環境の罠」なんです。
ハイブリッド環境の罠、ですか?システムをクラウド化していく過程で、一時的に混ざってしまうのは仕方がない気がしますが……。
おっしゃる通りです。ただ、問題はシステム同士を連携させる仕組みがないことです。既存のオンプレミスと新しいSaaSが連携できず、データを手作業で移行しているのが実態です。
SaaSってどういうことですか?
SaaSというのは、インターネット経由で必要なソフトウェア機能を利用できるサービスのことです。今回の調査でも、約6割の企業がExcelやCSVを用いた「手作業によるデータ連携」を続けており、これが現場の大きな負担になっています。
なるほど!データが自動で流れないから、わざわざ人が間に入って橋渡しをしているわけですね。
その通りです。その結果、約5割の企業で特定の担当者しかデータ連携ができない「属人化」が発生しています。もしその人が休んだり退職したりすると、業務が完全にストップしてしまうリスクを抱えているんです。
それは経営視点でもかなり危険ですね。他の会社はどうやってこの問題を解決しているんですか?
実は今、業界全体がノーコードでデータを繋ぐ「ETLツール」の導入へシフトし始めています。今回の調査元であるスリーシェイクが提供する「Reckoner」のように、プログラミングなしで簡単にオンプレとクラウドのデータを連携できる仕組みが注目されています。
手作業をなくし、自動でデータが連携される仕組みを作ることが、製造業DXの本当の第一歩になりそうですね。


