プレスリリース要約
ライカ ジオシステムズは、現場とオフィスをリアルタイムで接続する新型地上型レーザースキャナー「Leica RTC700/500」を発表しました。点群データのリアルタイム共有により、建設やインフラ分野での手戻り削減と工期短縮を実現。従来のワークフローを覆す新技術として、業界の注目を集めています。
今回発表された「Leica RTCシリーズ」は、従来の「Leica RTC360」の高速性と「Leica ScanStation Pシリーズ」の堅牢性を融合した新プラットフォームをベースにしています。新たに搭載された「Livelink」機能により、取得した点群データをクラウド経由でリアルタイムにオフィスへ送信することが可能になりました。これにより、現場担当者とオフィスの設計・施工管理者が同時に状況を把握でき、スキャン漏れなどのミスをその場で発見・修正できるため、現場への再訪や手戻りを大幅に削減します。
性能面でも大きな進化を遂げており、従来機種と比較してデータ取得精度が最大40%向上、スキャン速度も35%高速化されました。また、動作温度はマイナス20度から50度まで対応し、防塵・防水規格「IP55」を満たす堅牢設計を採用。過酷な建設現場やインフラ点検、プラントのデジタル化など、多様な環境での活用を想定しています。オフィス側では、現場の計測完了を待つことなく並行して成果物作成に着手できるため、プロジェクト全体の期間短縮にも寄与します。

Journalポイント
実はこれ、単に「速いスキャナーが出た」という話ではなく、現場とオフィスの分業体制を根本から変えるものなんです。
分業体制が変わるってどういうことですか? スキャン作業自体は現場で行うものですよね?
これまでは現場の作業が終わってからオフィスでデータ処理をしていましたが、新機能の 『Livelink』 によって、スキャンしながらデータをクラウドにストリーミングできるんです。
でも、それってデータ量が多すぎて送信に時間がかかるんじゃないですか?
そこを解決したのが今回の新技術です。複数のスキャナーから同一プロジェクトへ同時にデータを統合でき、オフィスでは スキャン完了を待たずに成果物の作成を開始 できます。数字で言うと、従来比で精度が 40%向上 し、速度も 35%高速化 しています。
なるほど!現場のDXが進むことで、オフィスの設計者もリアルタイムで状況を把握できるわけですね。ところで、このDXって最近よく聞きますが、具体的にどういう意味ですか?
DXというのはデジタルトランスフォーメーションのことで、デジタル技術を用いてビジネスや業務プロセス、さらには組織そのものを変革することを指します。今回の製品は、現場での計測データを即座にデジタル化し共有することで、無駄な再作業をなくすという、まさに建設業界のDXを体現したツールですね。
このレベルの超高速・高精度なリアルタイム連携は、他社もやっていることなんですか?
計測器単体の性能を競うメーカーは多いですが、計測とクラウドをリアルタイムで直結し、複数台のデータを同時に自動統合するワークフローまで提供できる企業は非常に稀です。親会社である Hexagon のソフトウェア技術との融合が、この強みを生み出しています。
ハードウェアの進化だけでなく、ソフトウェアと融合したシステム全体の進化だったんですね。勉強になりました!


