プレスリリース要約
株式会社日本旅行は、京都大学と提携し、がん免疫総合研究センター(CCII)の探究プログラムに関する専属販売契約を締結しました。従来の観光型から『能動的な探究』への価値転換を目指すこの取り組みは、教育旅行の混雑や高コスト化に悩む京都の観光課題を解決する、新たなビジネスモデルとして注目を集めています。
日本旅行は、京都大学大学院医学研究科附属がん免疫総合研究センター(CCII)が企画する「がん免疫研究の最前線に触れる“未来のノーベル賞研究者を育む科学探究プログラム”」の専属販売権を取得しました。2026年度秋季より、全国の中高生を対象に本格提供を開始する予定です。背景には、インバウンド急増による混雑や物価高によって教育旅行先としての「京都離れ」が懸念されている現状があります。両者は、従来の受動的な物見遊山型観光から、大学の知的リソースを活かした能動的な「探究学習」へとシフトさせることで、京都における教育旅行の価値再定義を目指します。
本プログラムは、ノーベル賞受賞者である本庶佑特別教授の動画講義を通じた「叡智のインプット」、現役大学院生がガイドを務める「研究所ツアー」、問いに対して思考を深める「グループワーク」、そして学内施設をめぐる「キャンパスフィールドワーク」の4つのモジュールで構成されています。受入規模は1日1校あたり約40名とし、年間24校の受け入れを想定しています。参加価格は生徒1名あたり4,400円(税込)に設定されており、日本旅行の全国の団体・法人・教育旅行支店を通じて、まずは全国の高等学校を対象に販売が開始されます。

Journalポイント
実はこれ、単なる京都観光の代わりではなく、学校が今もっとも求めている教育コンテンツを旅行会社が自ら作り出した事例なんです。
学校が今もっとも求めている教育コンテンツって、具体的にはどういうことですか?従来の観光とは何が違うのでしょう?
今の教育現場では、自ら課題を見つけて解決する 探究学習 が重視されています。しかし、学校単独で最先端の研究機関と連携するのはハードルが高いという課題がありました。
実生活や社会に紐づく学びですね。でも、お寺や神社を巡る従来の修学旅行でも、歴史や文化を学ぶ点では十分に価値があったのではないですか?
おっしゃる通りですが、従来の観光は『見るだけ』の受動的なものでした。今回のプログラムでは、ノーベル賞受賞者の講義映像を見たり、現役の大学院生とディスカッションしたりと、徹底的に 能動的な体験 にこだわっています。
なるほど!じゃあ、この旅行を通じて生徒たちのキャリア観が変わるような、B2B としての付加価値も高いということですか?
B2Bというのは「企業対企業」の取引のことで、ここでは旅行会社と学校との関係を指します。旅行会社にとっては、単なる手配代行から、学校の教育方針を支える 教育パートナー へとポジションを高められる大きなメリットがあります。
他の旅行大手や地方自治体なども、同じように地域の大学や研究機関と連携する動きを始めているのですか?
実は旅行業界全体が、従来の薄利多売な観光手配から、独自の教育プログラムや研修を開発する 高付加価値化 へとシフトしています。地域の大学や企業と強固なアライアンスを組む動きは、今後さらに加速するでしょう。
なるほど、これからの旅行ビジネスは『体験の質』をどう設計するかが勝負になるのですね。勉強になりました!


