プレスリリース要約

聖マリアンナ医科大学病院は、同大学の医学生が共同創業したスタートアップ企業medimoが開発した、生成AI活用型の診療支援ツール「medimo」を導入しました。この取り組みは、医療現場の負担軽減と患者に向き合う時間の確保を両立させる、大学発イノベーションの新たなモデルとして注目を集めています。

聖マリアンナ医科大学病院は2026年6月10日、音声認識と生成AI技術を活用した診療支援ツール「medimo(メディモ)」の導入を発表しました。このシステムは、同大学の医学部6年生である野村怜太郎氏が共同創業者として参画する株式会社medimoが開発したものです。医療現場での実用性を追求した「現役医学生による開発」というユニークな背景を持ち、大学病院の先進的なビジョンと学生の起業家精神が融合した形での導入となりました。まずは消化器内科から運用を開始し、診療記録の作成時間短縮や記載内容の精度向上、医師の業務負担軽減について検証を進めていく計画です。

「medimo」は、外来診療中の医師と患者の会話を音声認識で文字起こしし、生成AIを使ってSOAP形式のカルテ下書きやインフォームド・コンセントの記録、診療内容の要約などを自動作成するツールです。院内専用のスマートフォンで手軽に利用でき、作成された要約文は独自の中継機能「SmartPaste」を通じて安全に電子カルテシステムへ送信できます。これにより、限られた時間内での丁寧な患者説明と、正確な診療記録の作成という、相反しやすい2つの課題をテクノロジーで同時に解決することを目指しています。将来的にはリハビリや救急など、多職種での応用も視野に入れています。

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Journalポイント

編集部

実はこれ、現役の医学生が起業して開発したAIツールを、自分の通う大学病院が公式に導入したという、非常に珍しい『自給自足型』のイノベーションなんです。

え、現役の学生が開発したんですか?医療現場のシステムって、専門的な知識や厳しいセキュリティ基準が必要で、学生が作るのは難しいイメージがありました。

読者
編集部

確かにそうですね。しかし、日々病院で実習を行う医学生だからこそ、医師がカルテ入力に追われ、患者と向き合う時間が削られているという現場のリアルな痛みを誰よりも肌で感じていたんです。その課題を解決するために開発されました。

なるほど。でも、カルテの作成って、これまでの音声認識技術やDXツールでは自動化できなかったんですか?

読者
編集部

DXというのは「デジタルトランスフォーメーション」の略で、ITを活用して業務やビジネスの仕組みを変革することです。これまでの音声認識は単なる文字起こしでしたが、今回のツールは生成AIを組み合わせることで、雑談混じりの会話からカルテ用の要約文を自動で作成できるのが画期的なんです。

なるほど!単に文字にするだけでなく、意味を理解して整理してくれるんですね。これによって医師の作業時間はどれくらい減るのでしょうか?

読者
編集部

まずは消化器内科で検証が始まりますが、一般にカルテ作成業務は医師の労働時間の大きな割合を占めています。会話から自動で下書きが作られ、専用の「SmartPaste」機能で電子カルテに送れるため、事務作業の大幅な削減が期待されています。

素晴らしいですね。他の病院や、医療以外のSaaS業界でもこうした現場主導のAI導入は進んでいるのでしょうか?

読者
編集部

SaaSとは「必要な機能をクラウド経由で利用するソフトウェアサービス」のことです。現在、医療界全体で医師の働き方改革が義務化され、こうした現場特化型のAIサービスを導入する動きが急増しています。現場の課題に特化したバーティカルなサービスが今、非常に強い支持を集めています。

現場の課題から生まれたリアルなツールだからこそ、急速に普及しているのですね。ビジネスの作り方としても非常に勉強になりました!

読者
学校法人 聖マリアンナ医科大学 ニュース要点の図解

学校法人 聖マリアンナ医科大学

代表
明石勝也
所在地
神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1
URL
www.marianna-u.ac.jp
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