プレスリリース要約
東興ジオテックとエアロセンスは、大型有線給電ドローンを用いた植生基材吹付工法「グリーンインパルス」のモデル施工を愛知県の現場で実施しました。ドローンによる人工土壌の吹き付けは世界初の試みです。深刻化する建設業界の人手不足や、高所作業における安全性の確保という課題に対する新たな解決策として注目されます。
髙松コンストラクショングループの東興ジオテックと、ドローン開発を手掛けるエアロセンスは、共同開発した法面吹付用の大型有線給電ドローンシステム「グリーンインパルス」を、愛知県の設楽ダム関連事業の施工現場に導入しました。2026年5月19日から22日にかけて行われたこのモデル施工は、発注元である愛知県新城設楽建設事務所の協力のもとで実施されたものです。ドローンを用いて種子や肥料を混ぜた人工土壌を吹き付ける「植生基材吹付工法」の現場適用は、同社調べで世界初の事例となります。
「グリーンインパルス」は、地上から有線で給電を行うことで、バッテリー残量を気にせず長時間の連続飛行を可能にした大型ドローンシステムです。従来の法面施工で不可欠だったクレーンなどの大型重機を使用せず、足場の悪い高所でもピンポイントで吹付作業を行える点が特徴です。この技術の導入により、急傾斜地での作業員の安全確保、深刻な労働力不足への対応、さらには施工可能エリアの拡大や作業効率の大幅な向上が期待されています。今回の施工では専門オペレーターが操縦しましたが、将来的には完全自動航行による施工を目指しています。

Journalポイント
実はこれ、ドローンが単に撮影や測量をするだけでなく、建設現場の実際の作業を直接代行するという、世界でも前例のない挑戦なんです。
え、そうなんですか?ドローンって空から写真を撮るイメージが強かったですが、土を吹き付けるような重作業もできるんですね。
実は今、建設業界では若手不足と高齢化が極めて深刻なんです。特に崖などの傾斜地を補強する法面(のりめん)作業は危険を伴うため、安全に省人化できる技術が強く求められていました。
でも、それってもともと人がロープでぶら下がったり、巨大なクレーンを使ったりして作業していたんですよね?
その通りです。今回の「グリーンインパルス」は、地上からケーブルで電力を送り続けることで、長時間の連続飛行を可能にし、重機なしで高所への吹付作業を可能にしました。
なるほど!じゃあ、バッテリー切れを心配せず、地上から電力を供給しながら安定して作業ができるのですね。これなら建設現場のDXも一気に進みそうです。
DXというのはデジタルトランスフォーメーションのことで、デジタル技術で業務やビジネスのあり方を変革することを指します。今回の技術もまさにその象徴で、今後はオペレーター不要の完全自動航行による施工を目指して開発が進められています。
素晴らしいですね。このドローンによる施工技術は、他のインフラメンテナンスや災害復旧の現場でも応用できるのでしょうか?
はい、同社は将来的にモルタル吹付工事などへの応用も視野に入れています。土砂崩れが起きた急傾斜地など、人が立ち入るのが極めて危険な災害現場での活躍が期待されています。
危険を伴う現場をテクノロジーが代行していく未来が、もうすぐそこまで来ているのですね。今後の普及が楽しみです、勉強になりました!


