プレスリリース要約
創業1948年の愛知の老舗鉄工所、株式会社マウンテックが、長年培った溶接・鉄工の「角をだす技術」を極限まで高めた新ブランド「KADONE(カダン)」を発表しました。伝統的な職人技を現代のデザイン視点と融合させ、世界水準のインテリアや什器を展開するこの取り組みは、日本のものづくり企業の新たなブランド戦略として注目されます。
株式会社マウンテックは、2026年6月10日から12日まで東京ビッグサイトで開催される「Interior Lifestyle Tokyo 2026」にて、新ブランド「KADONE(カダン)」を初披露します。同社は1948年の創業以来、78年にわたり製缶板金や配電盤、大型モニュメントなど高精度な構造物を手掛けてきました。今回の新ブランドは、同社が誇る「素材の断面や稜線を精密に立てて美しい直角・鋭角に仕上げる技術」を軸に、インテリアオブジェクトやインダストリアルファニチャーなど、多様なプロダクトを展開するファブリケーションブランドです。
ブランドの構築にあたっては、京都のデザインファームである「SAKU」がデザインおよびブランドディレクションを担当。製造現場の圧倒的な技術力に、現代の国際的なデザイン文脈を掛け合わせました。初出展となる展示会では、鉄製オブジェクトや家具のほか、愛知の黒松盆栽の名門「大樹園」とのコラボレーション展示も実施します。ターゲットは、国内外の建築家やインテリアデザイナー、店舗・ホテルの設計者などで、フルオーダーやセミオーダー、既製品の受注受付を同時に開始し、BtoB市場での本格的な展開を狙います。


Journalポイント
実はこれ、長年裏方として産業を支えてきた老舗鉄工所が、自社の「超ニッチな職人技」を世界に通じるデザインブランドへ昇華させた挑戦なんです。
え、鉄工所の技術がデザインブランドに?「角をだす技術」って、そんなに特別なことなんですか?
実は今、多くの製造業が下請け脱却を目指していますが、自社の強みをどうアピールすべきか悩んでいます。マウンテックは、断面を精密に直角に仕上げる「角」に絞って価値を再定義したんです。
鉄の角をまっすぐにするのって、機械を使えばもともと簡単にできることじゃないんですか?
それが実は難しくて、溶接の熱による歪みを抑えながら、寸分の狂いもなく美しいエッジを立てるには、78年の歴史で培われた職人の高度な手技が必要なんです。
なるほど!職人技だからこそ出せる美しさなんですね。今回はどんな製品を出すんですか?
家具や什器のほか、今回は京都のデザインファームSAKUと協働し、愛知の伝統ある盆栽園とコラボした展示など、和の美意識も取り入れた空間提案を行います。
盆栽とのコラボは面白いですね。やはりターゲットは一般の消費者ではなく、建築家やデザイナーなどのプロ向けなのでしょうか?
B2Bというのは「企業間取引」のことで、今回はホテルや店舗の設計者に向け、特注品からセミオーダーまで幅広く対応できる「技術のショールーム」として展開します。
自社の技術をデザインで翻訳して伝える。これって他の日本の町工場にとっても、すごく参考になるビジネスモデルですね。

