プレスリリース要約
株式会社シーエムプラスは、シンガポールのMemsift Innovationsと戦略的提携を締結しました。両社は日本および東南アジアの先端製造業向けに、排水の再利用や有価資源の回収を可能にする次世代の循環型水インフラを展開し、製造業の脱炭素化とサステナビリティ向上を支援します。
エンジニアリングおよびプロジェクトマネジメントサービスを提供する株式会社シーエムプラスのシンガポール法人(CM Plus Singapore)は、高度な膜分離技術を持つシンガポール発のMemsift Innovationsと基本合意書(MOU)を締結しました。本提携により、シーエムプラスのエンジニアリング力と、Memsift社が独自開発した統合型循環水インフラ『HEXAGON™ Technology Platform』を融合させます。水不足や環境規制への対応を迫られる日本および東南アジアの先端製造業を対象に、持続可能な水・資源管理ソリューションの共同提案とプロジェクト開発を進めていきます。
展開するソリューションの中核となる『HEXAGON™』は、工場排水の回収・再利用だけでなく、半導体や医薬品製造に必要な超純水の製造、さらには排水からの有価化学品や溶媒の回収までを一元的に行う統合プラットフォームです。これにより、廃棄物としての排水を最小化する『ZLD(排水ゼロ)』の達成を支援します。主な対象顧客は、医薬品、バイオテクノロジー、半導体、スペシャリティケミカル、電池材料などの高度な水管理が求められる先端製造業であり、操業コストの削減とレジリエンス強化を同時に実現します。


Journalポイント
実はこれ、工場から出る排水をきれいにするだけでなく、その中から レアメタルや溶媒などの高価な資源まで回収 してしまおうという取り組みなんです。
え、排水から資源が採れるんですか? 水をきれいにするだけじゃないなんて、まるで工場の中に 小さな資源鉱山 ができるみたいですね。
その通りです。現在、先端製造業では環境規制の強化だけでなく、原材料費の高騰や水不足による操業停止リスクという深刻な課題に直面しています。
でも、排水処理って昔からどの工場でもやっていますよね? 今回の技術は何が違うんですか?
従来の処理は、成分ごとに異なる装置が必要でコストがかさみました。今回の 『HEXAGON™』 は、水回収、精製、資源回収を一つのインフラプラットフォームに統合している点が画期的なんです。
なるほど! 統合されているから効率が良いんですね。これで ZLD とかも目指せるんでしょうか?
ZLDというのは排水ゼロ(Zero Liquid Discharge)のことで、工場外に廃水を一切出さない仕組みです。このプラットフォームを使えば、水を極限まで再利用し、残った濃縮液から資源を回収することで、究極のZLDに近づけることができます。
素晴らしいですね。他の化学メーカーや半導体企業も、同じような『水循環』の導入を急いでいるのですか?
はい、業界全体が 『クローズドループ(循環型)』 の操業モデルへ急ピッチでシフトしています。水や資源を外部に依存しない体制づくりが、企業の競争力を左右する時代に入っているのです。
水処理がコストではなく、企業の生存戦略そのものになるわけですね。大変勉強になりました!


