プレスリリース要約
エリクソン・ジャパンは、5Gネットワークのベースバンドや無線機に直接AIモデルを組み込む新ソフトウェア「AI in RAN」を発表しました。追加のハードウェア投資を必要とせず、既存の通信インフラの効率性と省電力を大幅に高められる点が、コスト効率を重視する通信事業者から強い注目を集めています。
エリクソンが発表した「AI in RAN」は、商用規模での拡張性を備えたソフトウェア・サブスクリプション製品です。専用設計のRANとクラウドRANの両プラットフォームに対応し、リアルタイムで動作するキャリアグレードのAIモデルをネットワークの最適な場所に配置します。これにより、通信事業者は追加のハードウェア投資を行うことなく、既存の5GインフラをAIネイティブな無線アクセスネットワーク(RAN)へとスムーズに移行させることが可能になります。提供は2026年第2四半期から開始され、同年後半にさらなる機能拡張が予定されています。
本ソフトウェアはすでに世界15件以上の商用ネットワークやトライアルで実証されており、ダウンリンクスループットの最大20%向上や周波数利用効率の最大10%改善といった具体的な成果を上げています。さらに、高トラフィックユーザーへの対応数を最大2倍に拡大し、ユーザーの位置推定精度も最大5倍に高めるなど、通信品質を劇的に向上させます。ソフトバンクやカナダのBell、韓国のSKテレコムといったグローバルな大手通信事業者がすでに導入や共同実証を進めており、実用的な価値をもたらす技術として高く評価されています。
Journalポイント
実はこれ、高価なアンテナや通信機器を新しく買い替えることなく、中身のソフトウェアをアップデートするだけでシステムをAI化できる画期的な仕組みなんです。
え、そうなんですか? 通信を良くするには、新しい5Gの基地局をたくさん建て直す必要があると思っていました。
5Gというのは第5世代の移動通信システムのことで、大容量で高速な通信を可能にする技術です。実は今、基地局の設置コストや電力消費の増大が通信各社の大きな課題になっており、新しい機材を置かずに性能を上げる技術が求められていたんですよ。
なるほど。でも、それってわざわざAIを使わなくても、もともとソフトウェアの調整だけで対応できるようなものじゃないんですか?
これまでは手動や固定のルールで調整していましたが、今回はAIがリアルタイムで最適な判断を下します。数字で言うと、通信のダウンロード速度が最大20%向上し、電波の利用効率も最大10%改善することが実際のテストで証明されています。
なるほど!じゃあ、そのRANという技術にAIが組み込まれると、混雑した街中でスマホを使うときも劇的に快適になるということですか?
RAN(無線アクセスネットワーク)というのはスマートフォンと基地局を結ぶ無線通信部分のことで、通信の品質を左右する最も重要なエリアです。ここにAIを配置することで、人の動きに合わせて電波をピンポイントで届けることが可能になります。
なるほど。競合他社も似たようなアプローチをしていると思いますが、エリクソンならではの強みはどこにあるのでしょうか?
他社もAI活用を進めていますが、エリクソンはミリ秒以下の超低遅延で動く『キャリアグレードAI』を直接機器に組み込める強みがあります。業界全体が、AIを前提とした次世代の通信インフラ、いわゆるAIネイティブなネットワークへと急速にシフトしている最中なんです。
通信の品質を保つために、裏側でAIがそこまで高度な制御を瞬時に行っているとは驚きです。今日もとても勉強になりました!

エリクソン・ジャパン株式会社

- 代表
- ジャワッド・マンスール/野崎 哲
- 所在地
- 東京都港区海岸一丁目2番20号 汐留ビルディング21階
- URL
- www.ericsson.com/ja/about-us/company-facts/ericsson-worldwide/japan
